現F1チャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、イタリアの不動産開発業者から460万ドル(約4億6,500万円)の賠償を求める訴えを起こされたと報じられている。
■グレナダの別荘建設を中途解約していたハミルトン
イギリスの『Sun(サン)』が報じたところによれば、ハミルトンはカリブ海に浮かぶ島国のグレナダに豪華な別荘の建設を計画。これをイタリアの不動産開発業者に発注していたという。その別荘には特別なレコーディングスタジオやジム、そしてプライベート桟橋などが設けられる予定になっていたようだ。ちなみに、ハミルトンの父親一家はもともとイギリス連邦加盟国であるグレナダからイギリスへ移民してきたという経緯がある。
だが、ハミルトンは以前交際していた米国人女性歌手ニコール・シャージンガーと決別した際、突然この別荘建設契約を解約したのだという。
■ハミルトン不当に建設を取りやめたと不動産開発業者
ハミルトンに対して損害賠償を求める訴訟を起こしたイタリア人不動産開発業者のベルナルド・ベルトゥッチは、次のように語ったと伝えられている。
「私は本当に彼(ハミルトン)を信用していたんだ。別荘の建設が半分ほど進んだある日、私は彼からEメールを受け取ったのだが、そこにはそれ以上進めたくないと書かれていた」
「彼が私に対して正しいことを行わなかったということは彼自身も分かっているはずだと確信しているよ」
■一審ではハミルトン勝訴との報道
だが、『Sun(サン)』によれば、グレナダの最高裁で行われた第一審ではハミルトン側が勝訴したという。詳細は不明だが、そうしたことを考えれば、ハミルトン側も取り交わしていた契約に基づいて違約金の支払いなどを行っていたものと推測される。
だが、ベルトゥッチ側はハミルトンに対してそれ以上の賠償を求めているようだ。『Sun(サン)』は、その判決に対して上告を行ったベルトゥッチが次のように語ったと付け加えている。
「私は法廷闘争に持ち込みたいと望んでいたわけではない。だが、これほど特殊なオーダーメードによる別荘を販売するのは非常に難しいことなんだ」
現時点では、ハミルトン側はこの件に関してまだ何もコメントを行っていないという。