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ライコネン「F1には意味のないルールが多すぎる」

2016年08月01日(月)16:36 pm

今季のF1第11戦ハンガリーGPでは、キミ・ライコネン(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の攻防が大きな見どころのひとつとなっていた。

結局、ライコネンの攻撃をしのいで5位の位置をキープしたフェルスタッペンだが、そのときに見せた動きが「過剰防衛」であり、危険を伴うものですらあったとの批判の声も上がっている。事実、急に方向を変えたフェルスタッペンをよけようとしたライコネンのフロントウイングがフェルスタッペンのクルマに接触して破損するという事態も起きていた。

■ルールにはいろんな解釈がつきもの

だが、この攻防に関してスイスの『SonntagsBlick(ゾンタークスブリック)』紙から質問を受けたライコネンは、次のように答えた。

「実際のところ、あれはマックスがどうのこうのということではないんだ」

「僕たちにはルールがあり、みんながそれを守らなくてはならない。それだけだよ」

「だけど、レースが10回あれば、10通りの異なる解釈があるということさ。でも、F1ではときどきこういうばかげた議論が行われるね」

■ルール解釈が定まらないことが混乱の原因

やはりハンガリーGP予選でニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が黄旗が振動されている状況下で行ったラップが有効と認められてポールポジションを獲得したことも話題となったが、ルール解釈の違いが生じるという点ではこれもそのひとつだと思うかと質問されたライコネンは「まさにそうだね」と答え、次のように続けた。

「今では、僕たちはああいう形でポールが取れるんだと考えている。だけど、ルールブックに書かれていることは違うよ」

「こういうことがドライバーやメディアを混乱させてしまうんだ」

■F1には意味のないことが多すぎる

ライコネンは、もうひとつの例が第9戦オーストリアGPでフォース・インディアのセルジオ・ペレスに起きたケースだと語っている。そのレースでペレスのクルマがブレーキに問題を抱えたものの、当時はドライバーに対する無線通信内容が厳しく制限されていたために、チームはそれをドライバーに伝えることができなかったのだという。

「そして、彼は壁にぶつかってしまったよ」

そう続けたライコネンは、次のように付け加えた。

「だったら、安全のためにどういうことができるっていうんだい? もし普通の感覚を持っていれば、F1で行われている多くのことについて意味がないと思えるはずだよ」

レース中の無線通信に関しては、第11戦ハンガリーGPでやはりブレーキに問題を抱えたジェンソン・バトン(マクラーレン)がチームからの指示を受けてその問題を回避したためにドライブスルーペナルティーを受けるという事例も発生。

こうしたことに関する疑問が噴出したこともあり、前戦ドイツGPからは無線通信制限が大幅に緩和され、レース中の通信内容に関しては無制限とするルールに改められている。

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