今季とつぜんレッドブルから姉妹チームのトロロッソに移籍させられ、深刻な成績不振にあえぐダニール・クビアトが、このままではF1での将来はないとの認識を示した。
先週末のF1第11戦ハンガリーGPは、周回遅れの16位。つづく第12戦ドイツGPでも、予選18番手から15位フィニッシュに終わったクビアト。
レッドブルからトロロッソへの降格ショックがよほど響いたのか、両チームの親会社である飲料メーカーのレッドブルは、2017年末にもクビアトを切る方針を固めたと言われる。
「僕は厳しい状況にある。終わりが見えないよ」とF1ドイツGP予選後、母国ロシアの報道陣に語ったクビアト。
「今はスランプだ。キツい。でも、言い訳は許されない。誰にでも不振はあるが、何とかしないと先はないね」
クビアトは、まだ22歳。ドイツGP予選後のテレビインタビューで彼は、「夏季休暇は気休めにもならない」と語り、スランプ脱出に必死の様子だ。
クビアトは言う。「自分に何が必要なのかが分からない。もっとマシンの感覚をつかまなければならないのに、以前のそれを思い出せないんだ」
「いったい僕はどうしてしまったんだろう」
このままだとF1キャリアの危機では?「今は、ほんとうに危ない。これが続けば、お先まっくらさ」
賛否の渦中にあるサーキットの走行限界設定について聞かれても、クビアトは上の空だ。「分からない。今は、そんなことどうでもいい」