先行き不透明なF1ドイツGPの将来だが、ここへきて第3のサーキットが可能性として浮上した。
2015年は行われなかったドイツGP。予定ではニュルブルクリンクが来年、開催する番だが無理そうだ。先週末レースを行なったホッケンハイムも、観客は比較的少なめだった。
ところがドイツ『Auto Bild(アウト・ビルト)』誌の記事によると、ザクセンリンクがドイツGPの救世主になりそうなのだ。
ドレスデンが州都の東部ザクセン州に位置する同サーキットは毎年、2輪レースの最高峰MotoGPを開催している。
『Auto Bild(アウト・ビルト)』誌は、バーニー・エクレストンが早ければ2017年にもザクセンリンクでF1ドイツGPを開くつもりだと報じている。
サーキットはすでにFIA(国際自動車連盟)のホモロゲーション(認定)を取得済みだが、ピット周りの建造物を改修する必要ありとのこと。
こうした報道にドイツ『Sky(スカイ)』のF1解説者マルク・スレールは、次のように言う。「そうなったら、すばらしい」
「ザクセンリンクは、優れたサーキットだ。他のサーキットならF1に行きそうもない観客も、多数の来場を期待できそうだ」
また『Auto Bild(アウト・ビルト)』誌は、ホッケンハイムとニュルブルクリンクも2017年F1開催に意欲を示しているとのこと。だが、それには開催費用の高騰が伴いそうである。
というのもカナダ、ブラジル、今年初めてF1を開催したアゼルバイジャンの以上3レースが財政的に厳しいなか、エクレストンは、それぞれの開催費を減額したと言われるからだ。