現在唯一のアジア人F1ドライバーであるマノーのリオ・ハリアントだが、どうやら今週末に開催されるF1ドイツGP(31日決勝)が最後の出走になりそうだ。
■ドイツGPが最後の出走になるとインドネシア政府
インドネシア政府のバックアップを受けて今年F1デビューを飾ったハリアントだが、その契約は前戦ハンガリーGP(第11戦)までだったことが明らかとなっていた。
だが、ハンガリーGPから2週連続開催となるドイツGPにもハリアントが出走することがほぼ確定となっている。インドネシアのスポーツ担当副大臣であるガト・デワ・ブロトは27日(水)に『Jakarta Globe(ジャカルタ・グローブ)』に次のように語った。
「リオにはもう一度7月31日にホッケンハイムリンクでレースするチャンスが与えられた」
■以降のスポンサーマネーねん出には失敗
ハリアントをシーズン後半にも走らせるためにはさらにスポンサー資金を集めることが必要となっているが、インドネシアのスポーツ省が16の国営企業に接触をしたものの、「回答があったのは1社だけだった」という。
さらに、「我々は銀行にも接触を試みたが、どこからも回答は得られなかった」と副大臣は付け加えている。
■有力後任候補はバンドーンとオコンか
フランスの『L’Equipe(レキップ)』、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、シーズン後半にマノーからハリアントに代わって出走する可能性のあるドライバーとしてマクラーレンの控えドライバーを務めるストフェル・バンドーンやメルセデス所属であり、現在はルノーの控えドライバーを務めているエステバン・オコンなどが有力視されているという。