今週末ホッケンハイムで2年ぶりにF1ドイツGP(31日決勝)が開催されるが、2015年にフェラーリに移籍したセバスチャン・ベッテルにとってはフェラーリドライバーとして初めて迎えるホームレースということになる。
ベッテルは、自分がフェラーリの赤いF1カーに乗ることによって、かつてフェラーリで大活躍したドイツの英雄ミハエル・シューマッハの思い出をよみがえらせ、それによってファンがよろこんでくれることを期待している。
■観客席に赤いキャップが多いことを期待
自分がフェラーリドライバーとして走ることによってドイツの観客数が増えると思うかとスペインの『Marca(マルカ)』に質問されたベッテルは、「そうなればすごくうれしいけどね」と答え、ほほ笑みを浮かべながら次のように続けた。
「みんなもそれが特別なことだと考えてくれるかどうか、そして銀色よりも赤いキャップのほうが多いかどうか様子をみてみるよ」
「(自分の郷里である)ヘッペンハイムはホッケンハイムからそれほど遠くないんだ。たった30分くらいさ。だから家族や友人たちもサーキットに大勢やってきてくれるし、それによってすごく特別なレースになるんだ」
「僕はヴァルドルフでカートのレースを始めたんだけど、そこはたった5キロメートルしか離れていないよ。だからまるで自分のリビングルームでのレースみたいな感じだよ」
■スイスに住んでも自分はドイツ人
ベッテルは現在家族とともにスイスで生活している。だが、それによって自分がドイツ人だという意識が変わることはないと次のように付け加えた。
「もちろんさ。今はスイスに生活拠点を置いているけれど、僕の家族や友人たちの多くは今でもみんなドイツにいるしね」