フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が、2014年まで在籍していたフェラーリを気遣う発言を行った。
2014年シーズン限りでそれまで5年間在籍したフェラーリを離れ、マクラーレン・ホンダの新プロジェクトに加入したフェルナンド・アロンソ。だが、この2年間は上位争いすらできない状況に置かれている。
■苦戦が続くフェラーリ、ベッテル
一方、昨年アロンソに変わってセバスチャン・ベッテルを新たに迎えたフェラーリは復活の兆しを見せる活躍を見せていた。そして今年はそのフェラーリがメルセデスAMG最大のライバルとなると思われていた。
だが、実際にふたを開けてみれば、今季のタイトル獲得を狙うどころか、フェラーリはまだ1勝もあげることができずにいる。そしてチャンピオン候補の一角にあげられていたベッテルは、ハンガリーGP(第11戦)終了時点ではランキングも5番手にとどまっている。
■フェラーリには復活して欲しい
自分の後任としてフェラーリに加入したベッテルが現在苦しんでいる状況をどう思うかとスペインのラジオ局『Cadena Cope(カデナ・コペ)』質問されたアロンソは、フェラーリがまた強さを取り戻すことを期待していると次のように答えた。
「フェラーリでレースをしたり、あのチームにかかわることを誰もが夢見ている。だから、彼(ベッテル)やほかの誰もが傷つくことがないことを願っているよ」
「昨年の彼らは力強いスタートを切った。そして今年は少しばかり後退気味だけれどね」
■フェルスタッペンがレッドブルに昇格してよかった
一方、アロンソは自分と同じスペイン出身のカルロス・サインツ(トロロッソ)の活躍ぶりはうれしい限りだと次のように続けた。
「ドライバーの変更が彼にとっては素晴らしいことだったね」
今季の第5戦スペインGPから、それまでチームメートであったマックス・フェルスタッペン(現レッドブル)がトップチームのレッドブルに昇格。そのフェルスタッペンと同時に昨年トロロッソからF1デビューを飾ったサインツは、レッドブルから降格されてきたダニール・クビアトを新たなチームメートに迎えてレースに臨んでいる。
そのドライバー交代劇は、フェルスタッペンばかりでなく、サインツにとってもよいことだったとアロンソは次のように続けた。
「フェルスタッペンが非常に速いことを証明しつつある。そして彼ら(フェルスタッペンとサインツ)は互角に戦っていた。だからそれはカルロスにとっていいことだよ」
そう語ったアロンソは、次のように付け加えた。
「今はクビアト(トロロッソ)が彼(サインツ)に後れをとっている。それもいいニュースでしかないね」