NEXT...F1開催スケジュール

引退する情熱家ペーター・ザウバー、会長として最後のコメント「私の投資は正しかった」

2016年07月21日(木)11:29 am

ザウバーF1チームが、オーナー変更を正式発表した。既存の株主であるスイスの金融企業ロングボウ・ファイナンス S.A.(Longbow Finance S.A.)が、ザウバー・グループを完全取得した。ロングボウ・ファイナンスは、競争力と将来の成功のための基礎作りをすると明確な意思を表明している。

■引退する創設者ペーター・ザウバー「私の投資は正しかった」

ペーター・ザウバー(ザウバー・ホールディング AG 取締役会 会長)

「モニシャ・カルテンボーンと私は昨日、F1チームとザウバー・グループの未来を確保する契約を締結しました。

私はヒンウィルを拠点としたF1における場所を確保する意図で、6年前にチームを買い戻しましたが、私自身の勇気ある投資が正しかったと証明され、とても嬉しいです」

■新人ドライバー発掘に長けていた

ペーター・ザウバーは新人ドライバーの発掘に長けており、これまでキミ・ライコネン、ハインツ-ハラルド・フレンツェン、フェリペ・マッサ、ロバート・クビサ、小林可夢偉などを起用してきた。

【ペーター・ザウバー略歴】
1970年:実家の地下でザウバーC1を製作、スイス・ヒルクライム選手権クラスチャンピオン獲得。
1989年と1990年:スポーツカー選手権にワークスチーム「ザウバー・メルセデス」で参戦、ダブルタイトル獲得。
1993年:F1参戦開始。メルセデスが資金援助。
2005年:BMWにチーム売却。2006年から2009年まで「BMWザウバーF1チーム」として参戦。コンサルタントとしてチームに残る。
2009年:BMW撤退で、チーム買い戻しを決断。
2010年:モニシャ・カルテンボーンに代表を任せる。
2012年:カルテンボーンにチームの株式1/3を譲り、第一線から退く。
2016年:チーム売却により、完全に引退。72歳。

【関連】
●ザウバー、身売りを正式発表 ペーター・ザウバー引退
●元F1チームオーナーのエディー・ジョーダンは「ザウバーF1売却と引退」のすすめ
●ジャン・アレジ「ペーター・ザウバーはやめるべきじゃない。F1は彼の情熱そのものだ」
●情熱家ペーター・ザウバーの哲学「経済的理由で解雇はしない、F1撤退はない、最後まで戦う」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック