財政難に苦しみ続けていたザウバーF1チームが、オーナー変更を正式発表した。既存の株主であるスイスの金融企業ロングボウ・ファイナンス S.A.(Longbow Finance S.A.)が、ザウバー・グループを完全取得した。ロングボウ・ファイナンスは、競争力と将来の成功のための基礎作りをすると明確な意思を表明している。
●引退する情熱家ペーター・ザウバー、会長として最後のコメント「私の投資は正しかった」
■ザウバーブランドに変更なし
この取引により、F1におけるザウバーブランドは確保され、会社名やチーム名の変更はしないという。
■創業者ペーター・ザウバー引退
また、プレスリリースには、チーム創設者ペーター・ザウバーが、全ての業務から引退すると書かれており、一つの時代が終わりを迎えた。
ザウバー・ホールディング会長にはパスカル・ピッチが就任。モニシャ・カルテンボーンは、取締役会の役員として残り、最高経営責任者(CEO)兼チーム代表として会社を率いていく。
History was made today! A very special team meeting in Hinwil. #JoinOurPassion #F1 pic.twitter.com/Zl0O1MBXjg
— Sauber F1 Team (@SauberF1Team) 2016年7月20日
【関連】
●引退する情熱家ペーター・ザウバー、会長として最後のコメント「私の投資は正しかった」
●元F1チームオーナーのエディー・ジョーダンは「ザウバーF1売却と引退」のすすめ
●ジャン・アレジ「ペーター・ザウバーはやめるべきじゃない。F1は彼の情熱そのものだ」
●情熱家ペーター・ザウバーの哲学「経済的理由で解雇はしない、F1撤退はない、最後まで戦う」