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フェラーリのライコネン続投決定は正解だとプロスト

2016年07月20日(水)19:39 pm

4度F1王座についた元F1ドライバーのアラン・プロストが、フェラーリが来季もキミ・ライコネンを走らせることにしたのは論理的な判断だと語った。

■異論もあるライコネン続投決定

フェラーリが現役最年長ドライバーである36歳のライコネンと来季の契約をかわしたことが明らかとなったが、その判断に関して首をかしげる者も少なくない。

実際のところ、ダニエル・リカルド(レッドブル)、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、ロマン・グロージャン(ハース)といった勢いのある若手ドライバーたちがフェラーリへの加入を強く望んでいたと言われており、あえてそうした将来有望なドライバーにチャンスを与えずにライコネンの続投を決めたのは判断ミスではないかと考える者も多いためだ。

■ルール変更もあり、ベテランを残したのは論理的

だが、かつて1990年にマクラーレンからフェラーリへ移籍したものの、チームとの関係悪化により1991年シーズン終盤に解雇されてしまったという経緯を持っているプロストは、今回のライコネンとの契約延長に関して次のように語った。

「キミはF1では象徴的な存在だし、このスポーツにもああいう個性が必要なんだ」

「私の考えでは、フェラーリが彼との契約を延長することにしたのは極めて論理的だよ。とりわけ、(2017年に)ルール変更が行われるだけにね」

「彼らはセバスチャン・ベッテルとともにチーム再建を目指しているわけだが、(チームメートが)ほかのドライバーや若手だったとしたら、かなり不安が残ることになっただろう」

■フェラーリには安定と落ち着きが必要

「シルバーストン(F1イギリスGP/第10戦)で目にしたように、フェラーリは今ではレッドブルに次ぐ3番手となっており、さらに困難な状況を迎えている。彼らはレース中ずっとフォース・インディアと争っていたんだ。だから彼らにはやるべきことがたくさんあるし、そのためには安定感や落ち着きといったものが必要だよ。彼らはまだ本来いるべき位置にいないんだからね」

母国フランスのテレビ局『Canal Plus(カナル・プリュ)』にそう語ったプロストは、次のように付け加えた。

「それゆえ、私はキミをもう1年確保することにしたのは悪い判断ではないと思っているよ」

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