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フェラーリ、最高技術責任者の離脱は確定的との報道

2016年07月19日(火)17:06 pm

フェラーリの最高技術責任者がチームを離脱するのはほぼ間違いないとイタリアの日刊スポーツ紙である『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が伝えている。

■うわさに上っていたアリソンの離脱

2013年にロータスからフェラーリに移籍し、現在はテクニカルディレクターの地位にあるジェームス・アリソンだが、今年に入ってから妻が病死したこともあり、残された子供たちと母国イギリスで暮らしたいという気持ちに傾いていると報じられていた。

当初アリソンが離脱するかもしれないとの報道が行われた際には、フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネが怒りをこめてそういう事実はないと反論していた。

■追い詰められたフェラーリ、マネジメント体制にも変化?

一方で、シーズン前にはフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが今季はF1タイトルを奪取するとの目標を掲げていたものの、10戦を終えた時点でフェラーリはいまだに1勝もできておらず、メルセデスAMGとの差を縮めるどころか、逆にレッドブルに激しく追い上げられている状況だ。

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によれば、フィアット・クライスラーの最高経営責任者であるマルキオンネは、今後フェラーリF1チームの運営にさらに大きくかかわることを決め、主要な管理的決定にも活発に口をはさんでいくことにしたという。

■アリソンは古巣エンストンに復帰?

そんな中、フェラーリと技術トップに位置するアリソンとの間に隔たりが生じ、それが大きくなってきたのだと『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は指摘している。

妻を亡くしたアリソンは、現在では定期的にフェラーリ本部のあるイタリアのマラネロと子供たちの住むイギリスの間を行き来している。そして、イギリスのエンストンにファクトリーを構えるルノーに移籍するのではないかとのうわさが強くささやかれている。言うまでもなく現在のルノーの前身はロータスであり、アリソンにとっては古巣への復帰ということになる。

■後任候補にはジェームス・キーの名前も

「問題は、誰が(フェラーリで)彼のあとを継ぐかということだ」と書いた『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、かつてフェラーリの技術責任者を務めていたロス・ブラウンの名前がうわさに上っているものの、すでにF1界を引退して数年を経たブラウンが復帰する可能性はあまりなさそうだと次のように続けている。

「実際のところ、ブラウンは最近もF1復帰の誘いを断ったばかりだし、そういう重要な役割を担いたいとは考えていないようだ。言うまでもなく、彼が去ってから数年の間にF1は変わってしまっている」

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、チーフデザイナーのシモーネ・レスタを昇格させるという人事が最も可能性が高そうだとしつつ、トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーの獲得に動く可能性もありそうだと書いている。

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