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ビアンキの死は悲しいがF1にハローは不要だとグロージャン

2016年07月14日(木)19:58 pm

ハースのロマン・グロージャンが、ジュール・ビアンキの死という痛ましい出来事はあったものの、ハロー導入には賛成できないと語った。

■モナコGPの前にビアンキの墓前に立ったグロージャン

ビアンキと同じフランス人F1ドライバーであるグロージャンは、今年のF1第6戦モナコGPが開催される前に友人でもあったビアンキの墓参りに行っていたという。

2014年の日本GP決勝でコース脇の作業車に激突してこん睡状態に陥っていたビアンキ(当時マルシャ)だが、最後まで目を覚ますことなく昨年の7月17日に他界。現在はモナコからも近い出身地のニースで眠っている。

「僕は彼のお墓に行ったよ。それに僕は定期的に彼のお父さんのフィリップとも連絡を取り合っているんだ」

そう語ったグロージャンは、ビアンキの死後ほぼ1年を迎える家族は「こういう状況のもとでも元気にやっている」と『Laola1(ラオラ1)』に続け、さらに次のように付け加えた。

「僕にも2人子供がいるけれど、そのうちの1人を失うなんて想像すらしたくないよ」

■F1のDNAをハローで消し去ることもできない

ビアンキの事故後、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)ではさらなる安全対策強化を目指しており、2017年から“ハロー”と呼ばれるコックピット保護装置を導入する方向で準備を進めている。

だが、これまでのところ、レッドブル、フォース・インディア、ハースといったチームがこのハローの導入に反対する意向を示している。そして、グロージャンもそうしたチームたちと同じ意見のようだ。

「これは危険なスポーツだよ。だけど、状況によっては非常に安全でもあるんだ。僕たちは時には市街地コースで時速370kmを出すこともあるけれど、事故を起こしてもほとんどの場合歩いてその場を立ち去ることができるんだからね」

そう語ったグロージャンは、次のように付け加えた。

「もちろん、ドライバーとしては安全に関する改善が止まることを望んではいないよ。だけど、F1のDNAを消し去ることもできないんだ」

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