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【正式裁定】ロズベルグに10秒ペナルティ決定で3位へ ポイント争いはわずか1点差

2016年07月11日(月)4:35 am

長い審議の末、2位で18点獲得していたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)に「10秒加算ペナルティ」が科せられた。

●【正式:決勝タイム結果】F1イギリスGP決勝レース、タイム差、周回数

■審議対象は「ドライビングの支援」か否か

F1イギリスGP決勝レース、2位表彰台を獲得したロズベルグだったが、レース終盤、ロズベルグが無線で「ギアボックスにトラブルだ」と異常を訴え、エンジニアは無線で「7速ギアを飛ばして8速を使え」と操作方法を示してしまったことから審議対象になった。

■メルセデスAMG「深刻なトラブルの解決」と主張

レース終了後、長時間にわたって審議となっていたが、メルセデスAMGは「ドライビングを助けるものではなく、深刻なトラブルを解決するためだった」と
主張した。

■FIAの裁定「10秒加算」

レース終了後から約3時間30分が経過して、FIA(国際自動車連盟)が発行した公式リリースには次のように書かれていた。

「無線によるドライバー支援」

「FIAフォーミュラワンスポーティングレギュレーション27.1条の違反」

「裁定:38.3条に従い、レース後10秒のタイムペナルティが科される(レースタイムに10秒加算)」

■セーフとアウトの境界線は・・・

レース競技委員会(スチュワード)は、メルセデスAMGがドライバーに対して問題を解決する方法をすぐに指示したことについては、「深刻なトラブルを解決するため」と許可した。

しかし、具体的にドライビングの方法についてアドバイスしたやり取りについては、「FIAフォーミュラワンスポーティングレギュレーション27.1条にあるドライバーが単独でドライビングしなければならないという条項に違反する」とみなし、レースタイムに10秒加算するペナルティを科した。

つまり、「7速ギアを飛ばして8速を使え」というドライビングの方法を無線で指示したことが、ドライバーエイド(支援)違反と判断されたのだ。

■ロズベルグは3位降格、フェルスタッペン2位へ

スチュワードの裁定の結果、10秒加算されたロズベルグは3位へ降格となり、約1.3秒差で3位だったフェルスタッペンが2位へ繰り上がった。

■チャンピオン争いは1点差

この結果、ロズベルグは3点を失う。チャンピオン争いで一時大量リードしていたロズベルグと、追いかけるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、わずか1点差となった。まだロズベルグが1点リードしてはいるものの、精神的にはハミルトンが圧倒的優位に立った。

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