レッドブルのマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドが、シルバーストン・サーキットで行われたF1イギリスGP決勝を終え、次のようにコメントした。
●【正式結果】F1イギリスGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
■マックス・フェルスタッペン「ロズベルグとのバトルを楽しめた」
決勝/2位
「今日はすごくいいペースがあると感じていたから、サーキットが乾いてからはとにかく頑張ったよ。最初はかなり水しぶきがあったからどこを走っているのかを見るのも大変だった。特に第1セクターではね」
「ニコ(ロズベルグ/メルセデスAMG)を追い抜いてからは、ルイス(ハミルトン/メルセデスAMG)にも近づけていたんだ。そうしたら彼はピットインしてスリック(溝無しタイヤ)に交換した。僕は多分1周多くコースにとどまり過ぎたんだろうと思う。だけど、最終的には素晴らしいレースだったし、クルマも本当によく機能していたよ」
「その後、ニコとはまた素晴らしいバトルができた。だけど乾いてきたらメルセデスAMGはストレートでかなり速くなったんだ。僕はターン1でひやりとする瞬間もあった。あそこはちょっと難しかったね。だからあそこでは慎重にいかざるを得なかったんだ。だけどほかにも何人かあそこで苦しんでいたらしいね」
「ベケッツ(ターン13)でアウトサイドに動いたときは楽しかったよ。彼は内側に行こうとしていたから、僕は外から攻めてみようと思ったんだ。リスクのある動きだったのは確かさ。クルマにはグリップもあったし、僕は行けると感じていた。そしてうまくいったよ。あそこはランオフも小さいけれど、もし失敗してもまだ余裕はあったんだ」
「結局、僕はほぼ8秒遅れでフィニッシュできた。それは今後に向けて本当に前向きなことだと思うし、僕たちが差を縮めていることを示すものだ」
「ここのファンは素晴らしいね。彼らの声援の大きさは信じられないほどだったし、彼らは本当に僕のことを応援してくれていたよ。もちろん、彼らがルイスを応援していたのは疑う余地もないことだけど、僕のこともすごく応援してくれたから、それは本当にうれしかった」
※フェルスタッペンは3位でチェッカーを受けたが、レース後の審議によりニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)に10秒加算ペナルティーが科されることになったため、フェルスタッペンが繰り上がりで2位となった。
■ダニエル・リカルド「バーチャル・セーフティカーのタイミングが不運だった」
決勝/4位
「チームやポイントのことを考えればすごくよかった。もちろん、フェラーリよりも少し多くポイントがとれたからそれもよかったね。だけど、僕は単独走行が続いていたから少し退屈だったよ」
「バーチャル・セーフティカーが導入されたときにかなりの時間を失ってしまったんだ。あれは運が悪かった。これは僕たちにはどうすることもできないことだし、あそこでは何も違うことをやるチャンスはなかった。僕にとってはまずいタイミングで出てしまったし、それによってペレス(フォース・インディア)にポジションを奪われてしまうとともに、リーダーからは10秒以上の差がついてしまったんだ」
「そこから残りのレースがピットストップ無しで進めば、これほどの差を縮めることなどできないよ。トップのペースは、いろんなところでコンマ1秒ほどは詰められるものだったけれど、1周でコンマ5秒も縮めたりはできないからね」
「今日はバトルを楽しみにしていたんだ。だけど残念ながら僕にはそのチャンスは与えられなかった。今日はそんな感じさ。ブダペスト(ハンガリーGP/24日決勝)ではもっとうまくいくことを期待しているよ」