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【決勝速報】ハミルトン優勝、ロズベルグ疑惑の2位 マクラーレン・ホンダ無得点に終わる/F1イギリスGP

2016年07月10日(日)22:49 pm

2016年F1第10戦イギリスGPが7月10日(日)、シルバーストン・サーキット(全長5.891km)で3日目を迎え、現地時間同日13時(日本時間21時)から行われた52周の決勝でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が優勝した。

●【決勝タイム正式結果】F1イギリスGP決勝レース、タイム差、周回数

昨日の予選Q1で大アクシデントを起こしたマーカス・エリクソン(ザウバー)は、きょう午前に医師の診断を受けた結果、FIA(国際自動車連盟)によってレース出場が認められた。このエリクソンに加え、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の計2人がギアボックス交換で5グリッド降格の処分を受けている。

F1グランプリ開催50回目というシルバーストンにとって記念すべき一戦。各車がダミーグリッドに着く頃、スタート20分前になってにわか雨が襲来。コース状況を把握すべく、オフィシャルカーがコースを周回する。日本時間20時50分、セーフティカー先導によるスタートが宣言された。全車ウェットタイヤを履いて決戦に臨む。

スタート5分前、雨は上がり、急激に青空が戻ってきたがコースはびしょびしょ。何という天のいたずらか。

日本時間21時、セーフティカーを先頭にスタンディングスタートが切られた。観戦スタンドはどこも満員である。コースは、ところどころ川が横断する。トップのハミルトンは、無線で「水量がひどい。アクアプレーニングを起こしている」とチームに報告。

3周目のハミルトン、「もう少ししたらインターミディエイト(浅溝)で行けるかも」「セーフティカーの速度が遅すぎてタイヤの熱をキープするのは難しい」

5周目を終えてセーフティカーがピットロードに退避。戦闘開始だ。ハミルトンが好ダッシュ。後方では続々とピットに入るマシンが。キミ・ライコネン(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、カルロス・サインツ(トロロッソ)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)等がインターミディエイトに履き替えてピットアウト。

7周目、パスカル・ウェーレイン(マノー)が第1コーナーで水に乗ってコースアウト、グラベルトラップへ。バーチャルセーフティカー導入。

8周目、トップのハミルトン、直後に2番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が相次いでピットイン、いずれもインターに履き替えピットアウト、1-2をキープ。以降、3番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、4番手セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、5番手ダニエル・リカルド(レッドブル)、6番手ライコネン、7番手サインツ、8番手フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、9番手ボッタス、10番手ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)。全車インターミディエイトを装着している。

11周目、9番手ボッタスがヴェイルで360度スピン、13番手に後退。14番手ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)は、コンマ7秒後方からボッタス攻略をうかがう。

13周目、路面は場所によってドライに。ハンガーストレートは完全に乾いている。15周目、8番手マッサを先頭に9番手ヒュルケンベルグ、10番手アロンソがレーシングスクール状態だ。

16周目、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が2回目のピット、ミディアムに履き替える。同じ周、2番手ロズベルグが姿勢を崩したすきに3番手フェルスタッペンがパス、順位逆転である。

18周目、トップのハミルトンが2回目のピット、インターからミディアムへ。トップに浮上したフェルスタッペンは1分47秒479で最速ラップを記録しながらピットへ。同じ周、トップ10圏外のベッテルがアビーで派手にスピン。

20周目、2番手フェルスタッペンが1分31秒747で最速ラップを更新。トップのハミルトンとの差は5秒6。3番手ロズベルグは1秒9後方だ。

21周目、ハミルトンが1分39秒615で最速ラップを奪い返す。「このままミディアムで最後まで行きたい」と無線でチームに要請。レース距離は、まだ半分以上残っている。

24周目、10番手アロンソが第1コーナーのアビーで水に乗って大きくコースアウト。13番手で戦線復帰。8番手サインツもやはりアビーでスピン、順位はそのまま態勢を立てなおして続行。最後尾のリオ・ハリアント(マノー)も同じくアビーでスピンアウト、レースを終える。

28周目、トップのハミルトンがアビーでコースアウト。大事には至らず。

レースは半分を過ぎて30周、首位はハミルトン。4秒後方に2番手フェルスタッペン、コンマ5秒差で3番手ロズベルグ、4番手リカルド、5番手ペレス、6番手ライコネン、7番手ヒュルケンベルグ、8番手サインツ、9番手マッサ、10番手ベッテル、11番手ダニール・クビアト(トロロッソ)、12番手バトン、13番手アロンソ。

34周目、フェルスタッペンとロズベルグの2番手争いがし烈を極める中、首位ハミルトンは1分36秒659の最速ラップを叩きだして逃げを図る。

36周目、フェルスタッペンとロズベルグは完全にノーズ・トゥ・テール状態。DRSも利いて直線はロズベルグが圧倒的に速いが、コーナーでフェルスタッペンに粘られる。ハミルトンは8秒以上前方だ。

38周目、ロズベルグがチャペルコーナーで思い切りアウト側にマシンを振って豪快にフェルスタッペンをパス、2番手へ。

40周目、ベッテルに9番手の座を奪われたマッサが3回目のピットイン、ミディアムからソフトに換装。次の周、11番手アロンソもピットに飛び込み、ミディアムからミディアムへ。

43周を終えて44周目、ハミルトンが1分35秒833のファステスト。残り8周、タイヤは保つか。

46周目、5番手ペレスと6番手ライコネンの戦いが白熱。両者の差は、わずかコンマ4秒弱。

47周目、ロズベルグが無線で「ギアボックスにトラブルだ」。チーム「7速に異常。ギアを飛ばして8速を使え」。これは果たして安全上の理由による指令か、それとも規則で禁止されているコーチングか。案の定、競技委員会によってレース終了後の審議に持ち込まれた。

48周目、ライコネンがペレスをとらえて5番手へ。

レースは最終ラップの52周目、スタンドの観客は総立ち。ハミルトンは危なげなくチェッカーを受けて今季4勝目、3年連続のFイギリスGP制覇を達成。6秒9を置いて2位にロズベルグ。3位フェルスタッペン。以下4位リカルド、5位ライコネン、6位ペレス、7位ヒュルケンベルグ、8位サインツ、9位ベッテル、10位クビアト。マクラーレン・ホンダは、バトンが12位、アロンソは3回のピットストップを行なった末、13位に終わった。

F1ドライバーズ世界選手権でトップは依然、ロズベルグで171ポイント。2番手ハミルトンは、わずか4ポイント後方。3番手は106ポイントでライコネンとなっている。

レース終盤に行われたロズベルグとチームの無線交信は、果たして適法か違法か。競技委員会の判断が注目される。

第11戦F1ハンガリーGPは、7月22日(金)現地時間10時(日本時間17時)に開幕。決勝は7月24日(日)の現地時間14時(日本時間21時)にスタートする。

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