NEXT...F1開催スケジュール

【予選速報】大逆転、地元ハミルトンPP マクラーレン・ホンダ10番手/F1イギリスGP

2016年07月09日(土)22:20 pm

2016年F1第10戦イギリスGPが7月9日(土)、シルバーストン・サーキット(全長5.891km)で2日目を迎え、現地時間13時(日本時間21時)から行われた予選でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がポールポジションを獲得した。通算55回、今季6度目の快挙である。

●【予選タイム結果】F1イギリスGP 予選、タイム差、周回数

■5グリッド降格はベッテルとエリクソン

現地午前中のFP3(フリー走行3回目)で大きな事故を起こしたマーカス・エリクソン(ザウバー)は、診察のためサーキットを離れて病院に向かった。マシンは修復中である。また、同セッション終了直前にギアボックスの不調を訴えたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、部品交換のため決勝で5グリッド降格のペナルティを受ける。

■Q1:バトン、脱落か復活かで審議

最初の関門、トップ16を決めるQ1は定刻21時スタート。観客席は大入りだが、天気が心配だ。予選中の降水確率は20パーセントと出ている。Q1開始時の気温は20℃、路面温度25℃。路面はドライである。

最初にトップタイムを叩きだしたのはニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)で、1分30秒724。ハミルトンは、100分の15秒落ちの2番手。タイヤはソフトだ。

セッション半ば、9分経過時点でタイムを記録したマシンは13台。マクラーレン・ホンダの2台が最初のアタック、フェルナンド・アロンソ7番手、ジェンソン・バトン9番手に飛び込む。16番手リオ・ハリアント(マノー)までが1分33秒台。

残り4分、当落ラインの攻防が激しくなってきた。16番手はダニール・クビアト(トロロッソ)で1分32秒844。1分32秒788で15番手のバトンはピットで待機。リアウィングの不具合を修理中で、出るに出られないのだ。

残り数秒、ケビン・マグヌッセン(ルノー)が1分32秒729で15番手に浮上。バトン危うし。続いてクビアトが1分32秒553で15番手に。バトン17番手、戦わずしてQ1脱落だ。18番手はジョリオン・パーマー(ルノー)。以下ハリアント19番手、ウェーレイン20番手、そしてフェリペ・ナッセ(ザウバー)21番手の順。

すると、いったんモーターホームに戻りかけたバトンがピットレーンを走ってガレージに戻るではないか。急ぎヘルメットを着け、マシンに乗り込むバトン。そうこうするうちに、Q2がスタート。ピットには17台が出走を待つという異常事態だ。マグヌッセンのベストタイムが審議の対象になった模様だが、けっきょく不問に付され、バトンは再びマシンを降りた。

■Q2:ライコネン、なんとかQ3へ

予選トップ10を決するQ2でも、メルセデスAMGだけが速すぎる。ロズベルグが1分29秒29秒970でトップ、これをハミルトンが1分29秒243で応酬だ。3、4番手には、マックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドの両レッドブルがつける。

残り5分、トップ10の当落線上にいるのは1分32秒057のアロンソ。

1回目のアタックで15番手と奮わなかったキミ・ライコネン(フェラーリ)は、2回目も第3コーナーでコースアウト。フライングラップをやり直し、1分31秒385で6番手に何とかすべり込む。

チェッカーフラッグが振られ、2回目のアタックを行なったアロンソがコントロールラインを通過。1分31秒740で9番手。次いで10番手にはヒュルケンベルグが。その結果、僚友ペレスが11番手に泣いた。以下、12番手はフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、13番手ロマン・グロージャン(ハース)、14番手ロマン・グロージャン(ハース)、15番手クビアト、16番手はマグヌッセンだった。

■Q3:ハミルトン、タイム抹消も堂々のポール獲得

ポールポジションを争うQ3が始まった。ロズベルグが1分29秒606でトップに出たのもつかの間、またしてもハミルトンがこれを上回り、1分29秒339で首位へ。ところが、FIA(国際自動車連盟)の申し渡しにより縁石より外に出てはならない第9コーナー(コプス)で、ハミルトンは大きく膨らんでいた事実が判明。同タイムは競技委員会によって取り消されてしまった。この時点で2番手はフェルスタッペン、3番手リカルド、4番手ライコネン、5番手にはベッテル。

仕切り直しの2回目、ハミルトンは1分29秒287でトップを奪取。チェッカーが出される。ロズベルグは1回目のタイムを上回れず、ハミルトンの軍門に下った。以下、3番手フェルスタッペン、4番手リカルド、5番手ライコネン、6番手ベッテル、7番手ボッタス、8番手ヒュルケンベルグ、9番手サインツ、10番手アロンソの順だった。

ハミルトンのF1イギリスGP3連勝がかかる10日(日)の決勝は、日本時間の21時に始まる。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック