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【決勝速報】メルセデスAMGがまたも同士討ち、優勝ハミルトン マクラーレン・ホンダはバトンが6位入賞/F1オーストリアGP

2016年07月03日(日)22:48 pm

2016年F1第9戦オーストリアGPが7月3日(日)、レッドブルリンク(全長4.326km)で3日目を迎え、現地時間同日14時(日本時間21時)から行われた決勝でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が優勝した。

●【決勝タイム結果】F1第9戦オーストリアGP 決勝レースタイム差、周回数、ピット回数

現地の天候は曇り。決勝スタート時の気温は15℃、路面温度25℃。降水確率は20%。

参加は22台。周回数は71周の長丁場だ。昨日の事故からシャシーとギアボックスを交換したダニール・クビアト(トロロッソ)、さらに安全上の理由でフロントウィングを交換した予選10番手フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)の2人がピットレーンからスタートする。

予選トップ10でソフトタイヤを履いているのは4番手キミ・ライコネン(フェラーリ)、5番手ダニエル・リカルド(レッドブル)、8番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、9番手セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。

フォーメーションラップを終えた20台が整列。ライト消灯、蹴り出しが良いのはハミルトンとジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)。以降3番手ライコネン、4番手ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、5番手はニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)。

3周を終えて1番手ハミルトンと2番手バトンの差は、2秒3弱。ピットレーンからスタートしたクビアトが第1コーナーでコースアウト、早々にリタイアだ。

6周目、ロズベルグとフェルスタッペンが相次いでヒュルケンベルグをパス。7周目の第3コーナー、ライコネンがバトンを抜いて2番手へ。翌8周目の第5コーナーでロズベルグもバトンを抜き去る。

9周目、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)がピットイン。次いでジェンソン・バトンもピットへ。2人とも、もっとも固いソフトを選択した。

11周目、ロズベルグがピットに入り、同じくウルトラソフトからソフトへ交換した。一方トップのハミルトンは2番手ロズベルグを4秒以上離して、快調に走行。

16周目、パスカル・ウェーレイン(マノー)が第4コーナーで降雨とピットに無線報告。サーキット上空は厚い雲に覆われている。

21周目、バトンが8番手フェリペ・ナッセ(ザウバー)をパス。22周目、トップのハミルトンがピットイン。ソフトに換装。しかし左リアの交換に手間取り、4番手に後退だ。23周目、2番手ライコネンがソフトに交換。

レース3分の1を終えてトップは、まだピットインしていないベッテル。2番手ロズベルグ、3番手ハミルトン、4番手フェルスタッペン、5番手ダニエル・リカルド(レッドブル)、6番手ライコネン、7番手ロマン・グロージャン(ハース)、8番手バトン、9番手バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、10番手は、これからタイヤ交換のナッセ。アロンソは11番手を走行している。

26周目、バトンがグロージャンをかわして7番手へ。

翌27周目、メインストレートでトップのベッテルが突然のスピン。右リアタイヤが破裂したのだ。これを利用してバトンがいち早く2回目のピットイン、ソフトからソフトへ。

この日が29歳の誕生日というベッテル。早くピットに入ってタイヤを交換していれば・・・。不運と言うしかない。コース上にセーフティカーが出動。メインストレートは危険なため、清掃作業中、全車ピットロードを通過する。

順位はトップがロズベルグ、2番手ハミルトン、3番手フェルスタッペン、4番手リカルド、5番手ライコネン、6番手ボッタス、7番手ナッセ、8番手バトン、9番手グロージャン、10番手ケビン・マグヌッセン(ルノー)。しかしマグヌッセンは、走行中の進路変更違反によりピットで5秒静止のペナルティが下った。さらに、9番手のグロージャンにもペナルティ。ピットロードの速度違反で5秒加算だ。

32周目、セーフティカーが退いてレース再開。ロズベルグがハミルトンを引き離して第1コーナーに飛び込む。

39周目の第3コーナー、ナッセとバトンの7番手争いがし烈だ。バトンは、ほどなくナッセをパスして7番手へ。6番手ボッタスとの差は2秒強。

44周目の第2コーナー、トップのロズベルグが危うくオーバーラン。2番手ハミルトンとの差は、わずか1秒である。ロズベルグのマシンを良く見ると、左側のバージボードがグラグラしている。

48周目、6番手ボッタスと7番手バトンの差は、コンマ6秒に。

レースは3分の2を終えてトップはロズベルグ。2番手ハミルトン、3番手フェルスタッペン、4番手リカルド、5番手ライコネン、6番手ボッタス、7番手バトン、8番手グロージャン、9番手マッサ、10番手セルジオ・ペレス(フォース・インディア)。

52周目、タイヤが辛くなったボッタスは、ピットイン。ソフトからスーパーソフトへ。バトン6番手に浮上。同じ周、2番手ハミルトンが1分09秒166の最速ラップを叩き出す。トップのロズベルグとはコンマ9秒の差だ。

55周目、ハミルトンがピットイン。ソフトに履き替えてフェルスタッペンの背後、3番手でコース復帰。

翌56周目、ロズベルグもピットへ。ソフトからスーパーソフトに替えてピットアウト。ハミルトン、アンダーカットならず。

現在のトップはフェルスタッペン。しかし彼が履くソフトは、すでに43周を走っている。

58周目の第2コーナー、4番手リカルドが姿勢を乱したスキをついてライコネンがオーバーテイク。

59周目、3番手ハミルトンが1分08秒744で最速ラップを更新。1秒5前の2番手ロズベルグを激しく追う。

61周目、第2コーナーでロズベルグがフェルスタッペンを抜いてトップへ。ハミルトンもこれに続きたいところだが、フェルスタッペンの巧みなステアリングさばきに阻まれ、中々抜けない。

ハミルトン、63周目の第2コーナーでようやくフェルスタッペンを攻略。しかし、ロズベルグとは1秒半の差がついてしまった。

その間、ピットインしてウルトラソフトに交換、いったん6番手に後退したリカルドが5番手バトンを追い上げる。38周を走ったバトンのタイヤでは、防げるはずもない。リカルド5番手へ。

66周目、アロンソがピットイン、マシンを降りてしまった。マシントラブルでリタイアだ。

一方ハミルトンは最速ラップに次ぐ最速ラップをマーク、68周目までにロズベルグとの差をコンマ4秒にまで詰める。

残り2周、周回遅れを縫いながら激しいバトルを繰り広げるロズベルグと2番手ハミルトン。両者の差はコンマ6秒。

最終ラップ、ハミルトンがロズベルグのスリップストリームに入る。第2コーナーで両者接触!その瞬間、ピットにいたチーム代表トト・ヴォルフは、激しくデスクを叩く。ロズベルグは、フロントウィングがマシン下部に挟まり、激しい火花を上げる。勝負あり。

第3コーナーでは、ペレスがクラッシュ。

71周のチェッカーが振られ、ハミルトンがゴール。2位に中古タイヤで粘りの走りを展開したフェルスタッペン、3位ライコネン、4位ロズベルグ、5位リカルド、6位バトン、7位グロージャン、8位サインツ、9位ボッタス、10位ウェーレインは、大殊勲だ。

この結果、選手権トップのロズベルグと2番手ハミルトンの差は、11ポイントに短縮。レース後の表彰台では、優勝のハミルトンに対して激しいブーイングが巻き起こった。

なお、両者の接触はレース競技委員会の審議対象になっている。

第10戦F1イギリスGPは、7月8日(金)現地時間10時(日本時間18時)に開幕。決勝(52周)は7月10日(日)の現地時間13時(日本時間21時)にスタートする。

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