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メルセデスAMGの違法空気圧制御デバイスが明らかに?

2016年06月28日(火)19:36 pm

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が、レース中にF1カーのタイヤ空気圧を下げるためにメルセデスAMGが用いたトリックが明らかになったと報じている。

■うわさされていたタイヤ空気圧を下げるトリックの存在

主に危険防止の観点から、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリは昨年から従来よりもかなり高いタイヤ空気圧とすることを義務付けている。だが、タイヤの空気圧が高くなればなるほどグリップ力は下がってくるため、これがドライバーやエンジニアを悩ませる要素となっている。

ピレリとF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、決勝レースのスタート前に各車がグリッドにいるときにタイヤ空気圧のチェックを行っている。だが、いくつかのトップチームはうまいやり方を見つけたようだとのうわさがささやかれていた。それは、F1カーがグリッドでチェックを受けるときは定められた高い空気圧を維持しているものの、いったんクルマが走りだすと空気圧が下がり、それによりライバルたちよりも高いグリップを得られるようにするというものだ。

■ついに明るみに?メルセデスAMGの疑惑のデバイス

そして、このほど『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が、バクーで行われたF1ヨーロッパGP(第8戦)の決勝グリッドに停められたメルセデスAMGの四隅に最新式のデバイスが装着されている画像を掲載している。これがその空気圧低下を実現するデバイスだという。

伝えられるところによれば、このデバイスはF1カーの車軸とブレーキを非常に高温に保つ仕組みとなっており、グリッド上でF1カーにタイヤを装着したときにはそれによって人為的にピレリが定めた最低空気圧基準をクリアできるようになっているようだ。だが、この装置がはずされ、クルマが走行を開始すると急激に空気圧が低下する仕組みになっているというわけだ。

■禁止すべきだとライバルチーム

フォース・インディアのテクニカルディレクターを務めるアンドリュー・グリーンは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、このような手段を用いるには「相当の金が必要になる」とし、こういったことは禁止されることが望ましいとコメントしている。

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