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ドライバー保護「エアロスクリーン」の開発、一時棚上げ状態

2016年06月18日(土)16:54 pm

ドライバー保護装置である「エアロスクリーン」の開発は、一時棚上げとなっている。

F1を統括するFIA(国際自動車連盟)は、ドライバーの頭部を保護するため、2017年からハローと呼ばれる装置を導入する予定だ。しかし、ハローでは完全にドライバーを保護することができないため、ドライバーの周囲をスクリーンで覆うエアロスクリーンの開発も継続する。

■テストで問題が発覚

エアロスクリーンがすぐに採用されなかったのは、FIAのクラッシュテストで、衝撃で振られたダミーの頭部がスクリーンに激突してしまったことが問題とされたからだ。ドライバーの頭部周辺に十分なスペースを取り、なおかつ衝撃に耐えられる強度が求められている。

FIAは、エアロスクリーンを考案したレッドブルに対し、さらに開発を進めるよう求めている。しかし、レッドブルは既にエアロスクリーンの開発に25万ユーロ(約2900万円)を投じていると『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は伝えている。

■ピレリのテスト用マシンも準備中

チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、一時棚上げにするしかないと話す。

「今は、ほかにも多くのプロジェクトを抱えていて手が出せない」

「2016年と2017年のクルマに取り組んでいる。また、幅広のピレリタイヤをテストするクルマも、8月の第1週までに用意する必要がある。従って手一杯なんだ」とホーナーは説明している。

レーシングカーメーカーのダラーラなど、外部に開発を委託することもできると記事は伝えている。

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