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批判の声もあるハイネケンとのスポンサーシップ F1チーム首脳たちは歓迎

2016年06月16日(木)20:28 pm

先週末のF1カナダGPから正式にオランダのハイネケンがF1の公式スポンサーとなった。これに関しては批判的な意見もあるものの、F1チームたちは全体的に歓迎ムードのようだ。

今回F1とハイネケンが交わしたスポンサー契約は2億ドル(約200億円)に相当する価値を持つと伝えられており、前例のない広い範囲に及ぶ大型契約だと言われている。

■健康団体がFIAに意見書を送付

だが、世界有数のビールブランドで知られるハイネケンとの契約に関しては、アルコールの広告宣伝は禁止すべきだと主張する団体などから大きな批判を受けることになった。

公共健康団体であるユーロケア(Eurocare)の広報担当者は、「F1は自分たちがモータースポーツをやりたいのか、あるいはアルコールブランドのイベントを行いたいのか、自問すべきだ」とのメッセージを発している。

さらに、ユーロケアがF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長あてに送った書簡には、次のように書かれている。

「飲酒運転が、交通事故死の重大な原因のひとつであることを思い出していただきたい」

■F1にとってはいいことだとF1チーム首脳たち

だが、F1チームたちは今回のハイネケンとの契約を歓迎している。そしてすでに先週末にカナダGPが開催されたモントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットには至るところにハイネケンのロゴが掲示されるとともに、コース上には「乗るなら飲むな」のキャッチフレーズも配置されていた。

マノーのレーシングディレクターを務めるデイブ・ライアンは、F1とハイネケンとのスポンサーシップ契約について次のように語った。

「私はF1にとっては素晴らしいことだと思うよ。だから私はあの程度の関与に関しては問題ないと思っている」

フォース・インディアのチーム副代表であるロバート・ファーンリーも同意見だ。「私はハイネケンはF1にとって素晴らしいことだと思っている」とファーンリーは述べている。

そして、世界的エナジー飲料メーカーが運営するレッドブルでチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーも次のように付け加えた。

「これは前向きなことだと思うよ。今ではF1にいくつかの素晴らしいブランドがかかわっているし、彼らのためにもいいショーを見せたいものだね」

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