フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネが、同チームのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンが近いうちに離脱するのではないかとのうわさは「無礼だ」と一蹴した。
■妻を亡くしたアリソンにチーム移籍のうわさ
イギリス出身のアリソンだが、今年の3月には妻が髄膜炎で急死するという不幸に見舞われていた。そして最近、アリソンが残された3人の子供たちと一緒の生活を送るために別チームからのオファーを受け、イギリスに戻ることを考えているのではないかとのうわさが報じられていた。
フェラーリに加入する前はイギリスのエンストンに本部を構えるロータスに所属していたアリソンだが、フェラーリ移籍後の2013年9月以降は家族をイギリスに残したまま、イタリアで単身赴任生活を送っていた。
■うわさは真実ではないとアリバベーネ
今回、ロータスを買収したルノーが再びアリソンに声をかけているようだとのうわさがささやかれているが、アリバベーネはこの件に関してカナダGPが開催されたモントリオールで次のように語った。
「唯一私に言えることは、これ(うわさ)はまったく真実ではないということだ」
「ジェームスは最近非常に大きな打撃を受けた。私は、誰もそのような経験をして欲しくないと思っている。我々全員が彼を支援しているし、それが一番重要なことだ」
そう述べたアリバベーネは、次のように付け加えた。
「2日ほど前に私は彼について書かれた記事を読んだ。私の意見だが、あれは無礼だよ」