メルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、今はルール変更すべき時ではないと話している。
F1は、2017年に車両規格を変更し、タイヤや車体の幅を広げて、スピードアップを図っている。
2014年のルール変更以来、2年続けて圧倒的な強さでチャンピオンを手中に収めてきたメルセデスAMGだが、今年はフェラーリやレッドブルがその差を縮めている。
F1第6戦モナコGPと第7戦カナダGPでは、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが勝利を収めたが、いずれもレッドブルとフェラーリの戦略ミスに助けられた形だった。
カナダGPのレース後に、ヴォルフは次のように話している。
「F1は、よりノーマルな状況にゆっくりと戻りつつある」
「われわれは2年間、支配的なチームという恵まれた立場にいた」
「しかし、いまやトップ3チームの差が小さくなっているのが見て取れる」
「ルールを変更せず、そのままにしておけば、力の均衡が取れて接戦になると、われわれはここ数年間も言ってきた。そして、その通りになった」
「刺激的なレースという面で、いまや問題はなくなった。それなのに、われわれは来年またルールを変更しようとしている」