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ハミルトン「舞うように走れた、故モハメド・アリに捧ぐ」メルセデスAMG/F1カナダGP決勝

2016年06月13日(月)9:19 am

2016年F1第7戦カナダGP決勝を終え、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグは、次のようにコメントした。

●【結果】F1カナダGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント

■ルイス・ハミルトン「この勝利をモハメド・アリに捧げる」
決勝/優勝
「スタートで何が起きたんだろう。フォーメーションラップに先がけて行なったスタート練習は、完ぺきだった。『これは楽勝だ。かんたんに発車できる』と思ったものさ。ところが本番では、まるで止まってるんじゃないかといったありさまだ。真相を救命する必要がある」

「第1コーナーでひどいアンダーステア(ハンドルを切っても曲がらない状態)を食らったと同時に、周囲はマシンだらけだったものだからニコ(ロズベルグ)と接触してしまった。その後、セバスチャン(ベッテル)追走に専念した。彼の1周目は、目にも留まらぬ速さだったね。以降のペースは彼も僕も良かった。いちど第10コーナーで軽くタイヤをロックさせたが、それ以外はノーミスだったよ。良くやったと思う」

「今日は、いかにタイヤをセーブするかが勝負の分かれ目だった。チームの判断は完ぺきだった。すごく楽しいレースだった。何もかも、驚くほどスムーズに進行した。とちゅうセバスチャンが後ろから迫ってきても、ちゃんとその差をキープできた。見ごとに自然体で走れたんだ。終盤は、故モハメド・アリをイメージした。有名な『蝶のように舞い、蜂のように刺す』のフレーズさ。僕もそんな感じで走っていたんだ」

「僕だけでなく誰にとっても彼(アリ)は、人生に影響を与えてくれる人物だった。この勝利を彼に捧げる」

「僕が初めてF1で勝利したのは、2007年のこと。あの時の気分を、僕はいま味わっている。神のお導きで勝てたのさ。今日、レースを見に来てくれた観客の皆さん、ありがとうございます。僕らは毎年、ここ(モントリオール)を訪れるたびに最高の一週間を過ごせています」

■ニコ・ロズベルグ「こんなレースもたまにはある」
決勝/5位
「今日のレースは、すごく大変だった。あのスタートは、どうだい。ルイス(ハミルトン)の出だしはひどかった。僕は、まあまあ。対するセバスチャン(ベッテル)のスタートは完ぺきだったよね」

「ルイスに並びかけた僕は、外側に回った。抜きにかかるか彼の後方に甘んじるか、どちらかの判断だった。バルセロナ(スペインGP)ではうまく行ったけれど、今回、そうは問屋が卸さなかったよ。彼(ハミルトン)のハンドル操作もあんまりだけれど、レースだから仕方ない。次はもっとうまく仕掛けるさ」

「退避ゾーンに逃げ場を求めたおかげで多くの順位を失った。あれで勝ちを逃したようなものだ。その後は、持てる力をすべて挽回に費やした。表彰台獲得の機会もなくはなかったが、パンクを起こして再びピットに入るしかなかった。クソッ!」

「その後、順位を取り戻すために激しくプッシュしたところブレーキの警告ランプが点くようになり、おまけに燃料も少なくなって、とにかくマシンを労らなければと思った。マックス(フェルスタッペン)との争いは楽しかった。ギリギリだったけれど、良いレースだったよ。追い越しに全力を尽くしたが、最後の最後で激しい空転に見舞われた。最終ラップは後方のキミ(ライコネン)との差をキープしながら、なんとかマシンを5位着へと運んだ感じだ。最高のマシン性能を持て余した、残念な結果だよ。でも、こんなレースもたまにはあるさ」

「この後は自宅に戻って2日ほど過ごし、気持ちの整理をつけてから次のバクー(6/19 第8戦ヨーロッパGP)に臨む」

●【動画】F1カナダGP決勝レースハイライト映像

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