ジル・ビルヌーブ・サーキットで開催中のF1第7戦カナダGP2日目、予選を終えたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグは、次のようにコメントした。
■ルイス・ハミルトン「このサーキットとは相性が良いみたいだ」
フリー3/5番手
予選/ポールポジション
「最後のアタックでポールを決する勝負をと思っていたが、何だか拍子抜けした。でも、来るもの拒まずさ!」
「もっとタイムを縮められた気はしたけれど、1回目のタイムで十分だったのなら、それはそれで良いよ。このサーキットとは相性が良いみたいだね。攻略のコツはブレーキングだ。僕は子どもの頃からブレーキング勝負は得意中の得意だったんだ。そんな僕の走行スタイルが合っているのだろう。特に第1セクターは負ける気がしない」
「ここは本当に走っていてワクワクする。高速だし、縁石を大胆にまたぐところなんかF1でカートコースを走るようなものだよ。僕がF1で最初に優勝したのもこのサーキットだ。訪れるたびに特別なものを感じる。それに、ファンの存在もものすごい。毎年、決まって何万もの人が観戦にやってくる。サーキットもモントリオールの町も独特な雰囲気に包まれるよ」
「決勝に話を移そう。きっと接近した争いになるだろう。昨日のフィーリングを取り戻すために、今夜はがんばらないといけない。と言うのも、今日は今いち乗っていて昨日の勢いを感じられなかったんだ。昨日は走りがビシバシと決まっていたんだけどな。今日のためにセットアップを変えたせいで、少し感触が失われたみたいだ。必ずしも自分が思い描く走行ライン通りに走れないんだよ。そうなると、限界までプッシュせず、一歩引いてしまうんだ。フェラーリは長距離走が強いように見える。きっと一筋縄ではいかないだろうね」
■ニコ・ロズベルグ「ルイスを抜くチャンスはある」
フリー3/3番手
予選/2番手
「ポールは逃したが、明日の決勝は最前列からのスタートだ。良い位置だよ。今日は最初のタイムアタックでルイス(ハミルトン)が少しだけ勝っていたから、2回目のアタックに渾身の力を込めたつもりだ。ところが、誤って第1コーナーでタイヤをロックさせてしまった。周回が無効になってチャンスはついえた」
「もっとも、決勝では何度かルイスを抜く機会があるだろう。このところスタートがバッチリ決まっているのも自信につながる。タイヤ戦略で冒険に打って出るのも面白いかもしれない」
「いずれにしろ、面白い戦いになるはずだ。それに明日の天気もどうなるかだね。とにかく楽しみだ。カナダGPは、常に何かが起こるレース。早くスタートしたいよ」