フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、元チームメートのダニエル・リカルド(レッドブル)と再び組むことになっても構わないと話している。
フェラーリと1年契約を結んでいるキミ・ライコネンの後任候補に名前が挙がっているリカルド。これについてスペインの『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に聞かれると、リカルドはこう答えた。
「ほかのチームが自分に興味を示してくれるのはいいものだ」
「僕が望んでいるのは、タイトル争いだけだ。移籍するとしたら、チャンピオン争いをするためであって、名声のためじゃない」とリカルドは話している。
ベッテルは、ライコネン残留の希望を明らかにしている。しかし、リカルドと組む可能性について聞かれると、次のように答えた。
「2014年には僕たちはチームとしてうまく仕事ができたし、問題は一切なかった」
「彼は力のあるドライバーだし、2014年は彼にとって成功の年だった。昨シーズンは困難もあったけれどね。今年に関しては、チーム内で何が起きているか知らないから、僕には何とも言えない。でも、彼に関して反対する理由はないよ」
■実力を発揮できなかったのには理由があるとベッテル
フェラーリはF1カナダGP(12日決勝)に、新型のターボを初めとする改良をいくつか持ち込んでいる。
第5戦スペインGPと第6戦モナコGPではレッドブルの後じんを拝したフェラーリだが、それに対するメディアの反応に驚いたとベッテルは話す。
「確かに、外部で大騒ぎされたことに僕たちは驚いた」
「言い訳を探しているわけじゃない。できることを見せられなかったのには理由があるんだ。その中には、自分たちの力でどうにかできることもあれば、そうではないこともある」
「僕たちはメルセデスAMGとの差を縮めようと攻撃的にトライしている。それでツケを払うこともあったんだよ」