レッドブルは、F1カナダGP(12日決勝)に新しいショートノーズを持ち込んでいる。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、あるチームのショートノーズがFIA(国際自動車連盟)のクラッシュテストを最近通過したと伝え、フェラーリかもしれないと予想していたが、実はレッドブルだったことが分かった。
新しいノーズは従来より1.5センチ短くなり、メルセデスAMGと同じ最低条件の85センチにまで縮めたと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は伝えている。
■戦略ミスを減らす対策を講じたレッドブル
それだけでなく、レッドブルはピット戦略のミスを回避するため、戦略ソフトウェアの変更も行ったという。第5戦スペインGPと第6戦モナコGPでは、ダニエル・リカルド(レッドブル)がピット戦略のミスで優勝を逃した。
モナコGPではタイヤの用意が間に合わないという痛恨のミスがあったが、それだけでなく、優勝したルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)より1回多くタイヤ交換をしたこともチームは重く見ている。
レース後はチームに腹を立てていたリカルドだが、9日(木)に次のように語った。
「どう水に流すかより重要なのは、再発をどうやって防ぐかだ」
「彼らが真剣に受け止めているのは分かっていたけれど、同じ状況になっても再発はしないと保証してくれた。それこそ僕が必要としていたものだし、聞きたかったことだ」
■エンジンの真価が問われるサーキット
モナコGPではリカルドしか新型のルノーエンジンを使用できなかったが、カナダGPではチームメートのマックス・フェルスタッペンにも新型エンジンが供給される。ジル・ビルヌーブ・サーキットの長いストレートでその真価があらわになるはずだ。
リカルドの言葉を『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えている。
「このレースは、残りのシーズンについて教えてくれるだろう」
「ここで競争力があれば、僕たちはどこでも戦える」