ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、フェラーリは今週末にモントリオールで開催されるF1カナダGP(現地時間12日決勝)に、新設計のターボを投入することになるという。
■これまでコンマ5秒のハンデを背負っていたフェラーリ
2016年シーズンに向けて昨年とはまったくターボシステムを設計して臨んだフェラーリだが、開幕と同時に信頼性の問題が発生。4月には、フェラーリではその修復を目指しているものの、それが完了するまではエンジンのパワーを全開にすることができないようだと伝えられていた。
そして、ドイツのテレビ局『RTL』は、そのターボの問題によりフェラーリはここまでのところ「1周あたりコンマ5秒ほど失っているだろう」と専門家たちが見ているとその時点で報じていた。
■今後はフルパワー発揮も可能に?
だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』はその修復作業が完了し、モントリオールでは新たなターボシステムが導入されることになったと伝え、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンの2人は今後パワーユニットの最大パワーを使うことができるようになるだろうとしている。
最近ではレッドブルにも足をすくわれた感のあるフェラーリだが、カナダに持ち込む新ターボやほかの改良によって、少なくとも最強メルセデスAMGに次ぐ2番手の位置は取り戻したいと考えているようだ。