カルロス・サインツ(トロロッソ)が、来季はフェラーリドライバーとなるかもしれないとのうわさを否定した。
【結果】F1モナコGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
■イメージのよくないキミ・ライコネン
今季ここまでの6戦で2度2位表彰台に上っているキミ・ライコネン(フェラーリ)だが、先週末のF1モナコGPではベテランらしからぬミスをおかしてリタイアに終わってしまった。
現時点のランキングでは1ポイント差でチームメートのセバスチャン・ベッテルを上回ってはいるものの、ベッテルに比べると一貫性に欠けるライコネンについては、現在の契約が切れる今年限りでフェラーリのシートを失うのではないかと見ている者も少なくない。
■サインツも次期フェラーリドライバー候補に
そして、そのライコネンに代わって来季からフェラーリのシートに座るのではないかとうわさされているドライバーも何人かいる。そして最近その仲間入りをしたのが21歳のスペイン人ドライバーであるサインツだ。
だが、サインツはレッドブルと長期契約を結んでいると考えられている。現在、ジュニアチームのトロロッソで2年目のF1シーズンを送っているサインツは「そんなのはうわさ以外の何ものでもないよ」と語り、次のように続けた。
「悪い気はしないよ。だってみんなが僕のことを真剣に話題にしてくれているってことだからね。だけど、根拠のない話だし、何も意味はないよ」
■希望はレッドブルだとサインツ
2012年にF1カーでのテスト中に右目を失う大事故を起こし、その後その後遺症がもとで2013年にこの世を去ったスペイン出身の女性ドライバー、マリア・デ・ビロタをしのんで設立された基金のイベントにアンバサダーとして参加していたサインツは、次のように付け加えた。
「僕は、今自分がやっていることに取り組み続けなければならないんだ。そうすればチャンスも生まれるはずだし、レッドブルに行きたいと思っているよ」
だが、レッドブルにはナンバー1ドライバーとしてダニエル・リカルドがおり、今年の第4戦ロシアGPまでチームメートだったマックス・フェルスタッペンがスペインGPから昇格を果たし、そのレースで初優勝を遂げてみせた。現在レッドブルのF1カーのパフォーマンスも向上してきているだけに、そのシートが空くチャンスはしばらくないかもしれない。