ニコ・ロズベルグとメルセデスAMGは、双方に契約延長を望んでいる。
ロズベルグは現在チャンピオン争いでトップを独走しているが、フェラーリと交渉を始めたとイタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』が伝えていた。
■「あと数年はここにいる」とロズベルグ
しかし、ロズベルグはF1モナコGP(29日決勝)で残留の意向を口にした。ドイツのテレビ局『RTL』が伝えている。
「僕は満足だし、メルセデスAMGも僕に満足している」
「もちろん、あと数年はここにいるよ」
しかし、契約交渉には集中していないとロズベルグは話している。
「今のところ、新しい契約は僕の心を占めていない」
「その件についてはのんびり構えているよ」
ロズベルグの契約に関しては、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが交渉役を務めている。
「ニコはドライビングとチャンピオン争いに集中できることを望んでいる」とベルガーは『Bild(ビルト)』紙に説明している。
メルセデスAMG非常勤会長のニキ・ラウダは、「2人のオーストリア人(ラウダとベルガー)がドイツ・フィンランド人をめぐって交渉するわけだね」と話している。
■交渉のポイントは報酬と契約年数か
交渉の第一のポイントは報酬だろう。チームメートのルイス・ハミルトンは、はるかに高額の報酬を得ていると言われている。
もう一つのポイントが、契約年数だ。
1年では短すぎ、3年では長すぎる。2年にした場合、ハミルトンとロズベルグの契約終了が同時になってしまう。
しかしラウダは、ロズベルグを手放さないことが大事だと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に話している。
「私にとっては2人の契約が同時に切れても問題ない」
「その場合、1人と3月に交渉し、もう1人と4月に交渉すればいい。大事なのは、ロズベルグを手放さないことだ」