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マクラーレン総帥「バンドーンはライバルには絶対に渡さない」

2016年05月27日(金)16:45 pm

マクラーレンのロン・デニス総帥が、現在控えドライバーを務めているストフェル・バンドーンをライバルチームに渡すつもりはないと主張した。

■2017年のF1シート獲得を目指すバンドーン

ベルギー出身のバンドーンは昨年F1の下位カテゴリーであるGP2でタイトルを獲得。今年は日本のスーパーフォーミュラにフル参戦している。

だが、F1第2戦バーレーンGPでは、負傷欠場となったフェルナンド・アロンソの代役としてF1デビューを果たすと、見事に10位完走を果たしてチームに今季初ポイントをもたらす活躍を見せた。

もちろん、24歳のバンドーンの目標はF1フル参戦を果たすことだ。

「僕はそのために懸命に取り組んでいるし、その見込みがあることも分かっている。来年はF1に出られることを期待しているし、当然それが僕の目標だよ」

バンドーンは最近そう語り、「一番の希望はマクラーレンでそれを実現することだ」と付け加えていた。

■現ラインアップ続投なら他チームへのレンタルも?

だが、バンドーンのコメントを深読みすれば、ほかのチームも彼に興味を示しているということをほのめかしているようにも受け止められる。

現在、マクラーレンにはアロンソとジェンソン・バトンという2人のF1チャンピオンドライバーがいる。バトンに関してはまだ来季も契約を更新するかどうかは分からないと言われているが、仮にこの2人が来季も続投ということになれば、バンドーンがシートを得ることは難しくなる。

そんな中、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは最近、仮に2017年のマクラーレンに空きシートが出ない場合にはバンドーンをほかのチームにレンタルする可能性もあることを示唆していた。

■バンドーンはマクラーレン・ホンダの将来に不可欠だとデニス

しかし、デニスは最近『GMM(グローバル・モータースポーツ・メディア)』に次のように語った。

「ストフェルは非常に才能があり、知的で、懸命に取り組む姿勢を持った若いドライバーだし、計り知れないほどの可能性を秘めている。そして重要なことは、彼が勝ち方を知っているということだ」

「彼はマクラーレン・ホンダの将来において欠くことのできない存在であり、ほかのチームが彼を我々から盗むことができると考えるのは大間違いだよ」

そう述べたデニスは、次のように付け加えた。

「我々の2017年のドライバーラインアップに関しては、まだ決定もしていないし、発表できる段階でもない。だが、ストフェルが売りに出されることはないと保証できるよ」

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