ル・マン24時間レースの開催地として知られるル・マン・サーキットが、F1フランスGPの開催地となる可能性を否定した。
伝統的なF1グランプリのひとつとして知られていたフランスGPだが、2008年にマニ・クールで開催されたのを最後にF1カレンダーから姿を消している。
だが、ル・マン24時間レースの主催団体であるACO(Automobile Club de l'Ouest/ルエスト自動車クラブ)の会長を務めるピエール・フィヨンは、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長がル・マンでF1フランスGPを復活させることを検討できないかと尋ねてきたことを明かし、次のように語った。
「それ(F1GP開催)は我々に何ももたらさないと思っている。1,700万か1,800万ユーロ(約20~22億円)の投資が必要になるだろうし、我々はチケット売り場を通じてしかその資金を調達することができないんだ」
「よくても、収支はとんとんだろうね」
一方、ル・マン・シリーズとも呼ばれるWEC(世界耐久選手権)に新たなメーカーが参入する可能性について質問をうけたフィヨンは、「フェラーリは、タイトルを取るまではF1にとどまるだろう」と語り、次のように付け加えた。
「フィアットがアルファロメオを耐久レースに出走させるとしたら、それは素晴らしいアイデアだと思うだろうね」