元フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロが、2016年はもっと大きな進歩を期待していたと語った。
モンテゼモーロが長年務めた会長を2014年末に辞任すると、フェラーリは翌2015年シーズンに躍進を遂げ、セバスチャン・ベッテルが3勝を挙げた。しかし、2016年はまだ優勝がない。
モンテゼモーロは、『The Australian(オーストラリアン)』紙に次のように語った。
「われわれが2014年に作り上げたものが成長したのだと分かっている。昨年の進歩は、その前年の仕事が生み出したものだ」
「正直、今年は昨年より大きく進歩すると期待していたが、5戦を終えて一度も優勝していない。だが、先はまだ長い」
■メルセデスAMGの支配はフェラーリ黄金時代以上のもの
また、現在メルセデスAMGがF1を支配している状況は、以前フェラーリが連覇した頃とは違うとモンテゼモーロは『CNN』のインタビューで話している。
「フェラーリは非常に強かった。だが、ルノーも非常に強かったし、マクラーレンやウィリアムズも強かった」
「今は、メルセデスAMGとフェラーリの間に差がある。そして、フェラーリとほかのチームの間にも差がある」
「そのため、メルセデスAMGが素晴らしい仕事をしたのは確かだが、競争が起きる可能性は現在のほうが低い」
■モンテゼモーロが推すベッテルのチームメート候補は
フェラーリとメルセデスAMGのニコ・ロズベルグが移籍交渉をしているといううわさがあるが、モンテゼモーロはレッドブルのダニエル・リカルドを推した。
「まず何よりナイスガイだ」
「彼は非常に速い。どれほど速いかはセバスチャン・ベッテルが教えてくれるだろう。それに、半分イタリア人だ」
「今もフェラーリにいたら、私の第一候補は彼だね」