レッドブルのマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドが、モンテカルロ市街地サーキットで行われるF1モナコGP(29日決勝)に向けて意気込みを語った。
■マックス・フェルスタッペン「最初の目標はクラッシュしないこと」
「モナコのような市街地サーキットでのレースは楽しめるよ。限界ギリギリまで攻める必要があるし、壁がすごく近いからね。クルマをうまく操ってその性能を最大限に引き出せたときは最高の気分さ」
「モナコでの追い抜きはすごく難しい。昨年はそれを試みて壁に突っ込んで終わってしまった。だから、一番重要なのは予選をうまくやって、いい位置からスタートしてコース上ではそれを守り続けることだ。それに、モナコは僕が住んでいるところから歩いて行けるほどのところにあるから、レース週末の間ずっと家にいるような気持ちになれるのもいいね」
「当然ながら、ドライビングする際にはさらに注意深くするけれど、結局のところドライバーにとって一番大切なのは自分がやっていることに集中することだよ。このサーキットで好きな個所はスイミングプールがある区間(第2セクター)だね。すごく速いし、市街地コースの最初のシケインを全速力で走り抜けるのはいい気分だよ。それにターン15と16で縁石を使いながら走るのもすごくいい感じなんだ」
「スペインで初優勝できたのは素晴らしいことだった。いまだに信じられないくらいだ。素晴らしい週末だったし、素晴らしい結果だった。モナコではどうなるか様子を見よう。最初の目標は壁につかまらないようにすることだ。もしトラブルを避けることができれば、表彰台か、そこに近いところは期待できるはずだよ」
■ダニエル・リカルド「表彰台のチャンスはある」
「モナコは本当にかっこいい街だし、自宅にいられることでいつもよりリラックスできるし普通の生活が送れるんだ。寝る前にテレビを見たり、起きてからも自分の朝食をとったりすることができるからね」
「2014年にモナコで表彰台に上ったときのことを覚えているよ。自分の家にトロフィーとシャンパンを持ち帰り、座って考えていたんだ。1時間前にはF1レースをしていたのに今は自分の家で腰を落ち着けているなんて、ちょっと変な感じだとね。それから、僕は山ほどのピザを食べたよ」
「僕は、モナコのような市街地サーキットはドライバーのいいところを引き出すと思っているんだ。ファンや解説者、そして元ドライバーたちも誰が本当に速いか、誰が限界まで攻めようとしているかを見ることができる。それが、僕が市街地サーキットが好きなところだよ。観客も誰がリスクと栄光の間のギリギリのところを走っているかということが見えるんだ」
「今年はここまでチームとして勝利や表彰台を獲得してきた。そしてモナコにも十分にそれを継続するチャンスがあると思う。レースが待ちきれない思いだけど、あまり興奮し過ぎないようにしたいサーキットのひとつでもある。モナコであまり期待し過ぎるとしっぺ返しをくらって痛い思いをすることになりやすいからね。だから冷静に臨む必要があるんだ。でも、僕たちにはいいチャンスがあると思っているよ」
「モナコではすごく楽しめるよ。土曜の夜はエナジーステーション(レッドブルのホスピタリティー)に行くのがあこがれなんだ。海に浮かんだ素晴らしい施設だし、屋根がなく、プールもある。そしてすごくおいしいカクテルもある。だからできればぜひ行きたいところだよ」
「いつか、モナコのレース週末に観客として来る日がやってきたら、今はできないことをすべてするつもりだよ」