F1史上最年少の18歳で初優勝を飾ったマックス・フェルスタッペンについて、父親のヨス・フェルスタッペンが語った。
ヨスは第5戦スペインGPの直後に帰国する予定だったが、息子と初優勝を祝うために延期したとオランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙に語っている。
「本当に特別なことだから、マックスと一緒にいたいんだ」
「彼は水曜にテストをしなければならないから、酔っ払えるのは一晩だけだった」
「私は1週間でも酔っ払っていられるけれどね!」
■移籍初戦での優勝に驚くヨス
2014年にカートからレーシングカーにステップアップしたばかりのフェルスタッペンが、これほど早い時期にF1で優勝できるとは思っていなかったとヨスも認める。
「こんなことは計画できない」
「私たちはトップチームにたどり着くことを第一の目標にしてきた。そんなときにレッドブルから声がかかり、表彰台が近づいたことは分かっていた」
「しかし、最初のレースウィークですぐにこうなるなんて、本当にすごいことだ。残りのシーズンがどうなるかは分からないが、この結果が奪われることはない」
表彰台の中央に立つマックスを見ながら、ヨスは涙を流していた。
「もちろん私はマックスを手助けしたし、発破をかけた。しかし、それをすべて背負ってきたのは彼だったんだ。私の接し方が決してヤワなものでなかったことは私自身がよく知っている。しかし、彼はひとつも間違いを犯さなかった。とにかく信じられない」
■「彼にとってはすべてが当たり前」
フェルスタッペンがトロロッソに在籍していた際は、常にガレージにつきそっていたヨスだが、レッドブルに移ってからは表舞台に出ず、ガレージにも顔を出していなかった。ヨスの話を『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が伝えている。
「彼にとってはすべてが当たり前なんだ。これまでずっと競争の中で生きてきたからね」
「初優勝は特別なものだが、そのやり方がまた素晴らしかった。常にコントロールし、ひとつもミスをしなかった。まさに優勝にふさわしい」
「この2週間でいろいろなことが起きたけれど、重要なのは、マックスがすべてにきちんと対処できたことだ。トップチームでの仕事をつかんで、今回もまたその適応力を証明して見せた」