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ルノーには「大物ドライバー」は不要だとチーム首脳

2016年05月20日(金)20:02 pm

今年からフルワークスチームとしてのF1挑戦を再開したルノーだが、レーシングディレクターを務めるフレデリク・ヴァスールが今後のドライバー構成に関する考え方を述べた。

動画】F1スペインGPディレクターズカット

■近いうちにドライバー交代とのうわさも

昨年末に正式にロータスを買収したルノーだが、ロータスとの間で今シーズンの契約を結んでいたジョリオン・パーマーをそのまま走らせるとともに、スポンサー問題が発生したパストール・マルドナードに替えて昨年までマクラーレンに所属していたケビン・マグヌッセンと開幕直前に契約を結んでいた。

しかし、今季のルノーがここまでに獲得できたポイントは、第4戦ロシアでマグヌッセンが稼いだ6ポイントだけとなっている。チームとしてなかなか結果が出せない中、F1関係者の中には近いうちにルノーのドライバーラインアップが変わるのではないかと考えている者もいるようだ。

イギリス人ドライバーのパーマーとデンマーク人ドライバーのマグヌッセンは、現在チームにスポンサー費用を持ち込んでいるという背景はあるものの、フランス人ドライバーでありメルセデスの育成メンバーであるエステバン・オコン、ロシア人ドライバーのセルゲイ・シロトキン、カナダ人ドライバーのニコラス・ラティフィといった若手ドライバーが虎視眈々(たんたん)とシート獲得を狙っているのも事実だ。

■アロンソの復帰説も

そして、中には、かつてルノーで2回F1タイトルを獲得したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が再びルノーへ復帰するのではないかとのうわさもある。

だが、ヴァスールは、ルノーとしてはアロンソのような「ビッグネーム」と契約することは考えていないとデンマークの『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』に次のように語った。

「ある時点で私のボスが私に(ドライバー決定を)求めるだろうとは思っているよ」

「そして彼はドライバーの名前にはこだわっていないんだ」

■重要なのは将来のチャンピオン発掘

「もしクルマに名のあるドライバーを乗せれば、1週間くらいは話題になるだろう。だが、結局のところは結果がすべてなんだ。だから最高のドライバーを乗せることもできるし、最高のドライバーに成長できると思われる者を乗せることもできる」

「そうした考えのもとに、我々は若手ドライバーを乗せることにした。我々にとって一番重要なのは2020年もしくは2021年のF1チャンピオンを見つけることなんだ。2006年のではなくてね」

そう語ったヴァスールは、笑いながら、アロンソばかりでなくキミ・ライコネン(フェラーリ)にも興味はないと示唆しながら次のように続けた。

「誰が2005年や2006年のタイトルを取ったかなんて思い出せないよ。2007年もね」

ヴァスールは、今のルノーにとっては実績を持つ有名なドライバーを獲得することより前にやるべきことがあると、次のように締めくくっている。

「まず、我々は自分たちのドライバーにいいクルマを提供できるようにならなくてはならないんだ」

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