ピレリは、2016年F1第6戦モナコGPの全ドライバーのタイヤ選択を発表した。このモナコで今季から新しく追加された最も軟らかくグリップ力が強い新コンパウンド「ウルトラソフトタイヤ」がレースデビューする。ピレリロゴの色は紫色だ。
●【比較動画】ハミルトンとロズベルグの車載カメラにはエンジンマップの違いがハッキリ映っていた
このモナコGPに提供される3種類のコンパウンドは、最も軟らかい順から「ウルトラソフト(紫)」「スーパーソフト(赤)」「ソフト(黄)」となっており、全13セットのタイヤのうち、多くのドライバーがウルトラソフトタイヤを多めに選択している。
■ウルトラソフトタイヤ10セット
13セット中、ウルトラソフトタイヤを10セットも選択したのは、以下のドライバー5名。一発勝負では相当有利になりそうだが、タイヤをどれだけ持たせられるかが鍵となる。
・メルセデスAMG(ハミルトン、ロズベルグ)
・レッドブル(リカルド、フェルスタッペン)
・ルノー(マグヌッセン)
■ウルトラソフトタイヤ9セット
13セット中、ウルトラソフトタイヤを9セット選択したのは、以下のドライバー5名。
・フェラーリ(ベッテル、ライコネン)
・ハース(グロージャン、グティエレス)
・ルノー(パーマー)
■ウルトラソフトタイヤ7セット
8名のドライバーはウルトラソフト7セットを選択した。
・マクラーレン・ホンダ(アロンソ、バトン)
・ウィリアムズ(マッサ、ボッタス)
・トロロッソ(クビアト、サインツ)
・フォース・インディア(ヒュルケンベルグ、ペレス)
■マクラーレン・ホンダの選択は吉と出るか?
マクラーレン・ホンダは、ウルトラソフト7セット、スーパーソフト5セット、ソフト1セットを選択。他チームよりスーパーソフトを多めに選んでおり、「抜けないモナコ」で戦略に幅を持たせている。予選でウルトラソフトを使って上位に付けられれば、レース中はうまく抑え込むことができるかもしれない。元世界王者の2人ならやってくれそうだ。
ウルトラソフトタイヤ8セットを選択したのは、ザウバーのエリクソンとナッセ。最も少ない6セットを選択したのは、マノーのウェーレインとハリアントだった。