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同士打ちのメルセデスAMG「今後も2人を競わせ続ける」

2016年05月17日(火)20:22 pm

F1第5戦スペインGPで同士打ちを演じたメルセデスAMGだが、ドライバーに罰を与える考えはないようだ。

●【比較動画】ハミルトンとロズベルグの車載カメラにはエンジンマップの違いがハッキリ映っていた

スペインGPの1周目、スタートでトップを奪ったニコ・ロズベルグを抜こうとルイス・ハミルトンが仕掛けたが、ロズベルグがコースをふさぐ形になり、ハミルトンはコース外のグリーンを走ったためにスピン。横向きにスライドしながら前を走るロズベルグにクラッシュし、2台ともそこでリタイアした。

3度のF1チャンピオンであるジャッキー・スチュワートは、ハミルトンに「金銭的な罰」を与えるべきだという意見だ。

この意見を聞いたメルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、冗談半分にこう話した。

「あの瞬間、私もヘッドホンを壊したよ。だから、その言い分も理解できる」

メルセデスAMG非常勤会長ニキ・ラウダは、事故の直後はハミルトンに責任があると話していたが、ハミルトンがミスを認めて謝罪したことを受け、この件はもう終わりにすべきという考えだ。

「ガス抜きのミーティングや罰などは必要ない」とラウダは話している。

■慎重に対処すべきと話す元ドライバーたち

元F1ドライバーのデビッド・クルサードも同じ考えだ。『Telegraph(テレグラフ)』紙に次のように述べている。

「2人が接触したスパ(ベルギーGP)を2年前に乗り越えているから、メルセデスAMGはこの一件に対処する準備がより整っている」

「どちらかに責任を負わせて何らかの罰を与える気配は感じられない」

4度のF1チャンピオンであるアラン・プロストは、こう話している。

「同士打ちは3年間やってきて初めてのことだ」

「過剰反応をしないように注意すべきだよ」

■チームの方針は変えないとヴォルフ

ヴォルフは、チームメート同士のバトルを許す方針は今後も変えないと『El Mundo(ムンド)』に話している。

「難しい状況だ。なぜなら、われわれには2人のナンバーワンドライバーがおり、コース上で自由にレースさせている。その利点は、2人とも常に全力を尽くしていると分かることだ」

「われわれが良い仕事をしていることは、ここ数年の結果が証明していると思う」

「2人を競い合わせることで、いつかこうしたことが起きるのは明らかだった。しかし、われわれは今後も2人を競わせ続ける」

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