かつてフェラーリでチャンピオンになったニキ・ラウダは、フェラーリ会長セルジオ・マルキオンネのプレッシャーがミスを招いたと話している。
【結果】F1スペインGP予選の順位、Q1-Q2-Q3のタイム
F1スペインGP(15日決勝)予選で、フェラーリは、連勝を続けるメルセデスAMGに1秒以上の大差で敗れただけでなく、レッドブルにも後れを取って、5番手と6番手に終わった。
マルキオンネはスペインGPでフェラーリの勝利を期待していると語っていた。メルセデスAMG非常勤会長を務めるラウダは、それが予選の失速を招いたとドイツのテレビ局『RTL』に話している。
「フェラーリがこれほど大きく離されるとは、非常に驚いている」
「フェラーリの問題はプレッシャーにさらされているということだ。マルキオンネが勝利を求めれば求めるほど、イタリア人はミスを犯す」
■会長のプレッシャーは関係ないとベッテル
予選でチームメートにも敗れ6番手に終わったセバスチャン・ベッテルは、会長からのプレッシャーがチームに影響しているわけではないとスペインの『Marca(マルカ)』紙に話している。
「彼は舞台裏で僕たちと話をしている。新聞に書かれていることがすべてじゃない」
「だから、あなたたちが思うような形で僕たちに影響することはないよ」
「彼は明日(決勝)も見にきて幸運を祈ってくれる。もちろん会長ではあるけれど、フェラーリの成功を願う大ファンでもあるんだ。僕たちみんなが野心的な目標に向かっている。それを思い出させてもらう必要なんてない」
■プレッシャーがあるのは当然
フェラーリのプレッシャーに対処できるかと聞かれると、ベッテルは次のように答えた。
「いつもプレッシャーについて聞かれるけれど、レッドブルにもかなり要求の高いドクター・マルコがいたよ!」
「僕にかかっているプレッシャーは自分自身でかけているものだ。それは、外部からのどんなプレッシャーよりはるかに大きいよ。誰かに勝てと言ってもらう必要はない」
チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネも、会長が勝利を望むのは当然のことだと話している。
「会長がやってきて、ロシアやバルセロナへ行って2位で終えろと言ったら、それこそ心配になるだろう。エンツォ・フェラーリだってそんなことは言わなかったと思う」