F1第5戦スペインGP開催中のバルセロナで、ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)とストフェル・バンドーン(同)の今後について、いろいろなうわさが飛び交っている。
【結果】F1スペインGP予選の順位、Q1-Q2-Q3のタイム
大会前、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)は来季のチームメートとしてジェンソン・バトンを望むかどうか質問され、「イエス」と答えた。
スペイン『Marca(マルカ)』紙によると広報担当がすぐさまインタビューに割って入ったというが、その際にボッタスは、次のように語った。「僕自身、うわさがどんなものか分かってるよ」
実際、マクラーレン・ホンダがなかなかバトン残留を決めないものだから、もう少しで彼は、今季ウィリアムズに再加入するところだったとの説が有力だ。
イギリス『Sky(スカイ)』の情報番組『F1 Report(F1レポート)』で元メカニックのマーク・プリーストリーは、次のように述べた。「バトン物語が美しく完結するところだったんだけどね」。いかにもバトンは2000年、ウィリアムズからF1デビューを飾ったのである。
もうひとつの根強いうわさは、2017年のドライバーについてマクラーレンの腹はすでに決まっていて、バトンに代わり若手のストフェル・バンドーンがステアリングを握るというものだ。
「彼(バンドーン)をどうするかは、われわれが優先的に選択する」とマクラーレンのスポーティングディレクター、エリック・ブーリエは言う。
「もしここ(マクラーレン)に彼の居場所がないなら、他チームに貸し出すこともあり得る」
バンドーンはベルギー出身、昨年のGP2王者だ。ベルギー『La Derniere Heure(ラ・デルニエ・エール)』紙が、ルノーは選択肢に入るかブーリエに聞いたところ、彼の答えは「いいんじゃない?」だった。ルノーのフレデリク・ヴァッセルは2015年、GP2チームのARTでバンドーンを走らせていたのだ。
「だが、まだその話をするのは早い。われわれが2017年のドライバーを決定したら、すべては収まるところに収まるだろう」
一方でヴァッセルは、バンドーンの2017年ルノー入りを次のように否定する。
「ストフェル(バンドーン)は友人だし尊敬もしているが、わずか1年のためにマクラーレンから彼を受け入れるのは意味がない」
「1年かけてドライバーを育て、その後は競争相手に引き渡すなんて無理だ」