レッドブルは、ルノーと新たにカスタマー契約を結ぶ模様だ。
今年に入って両者の関係は改善した。タグホイヤーの名を冠したルノーのパワーユニットが、かなりの役を果たしている。
エースドライバーのダニエル・リカルドも先日、新契約は「おそらく」実現すると語っていた。ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、現在、両者は金額について話し合っている。ちなみに今季は2,800万ユーロ(約34億4,000万円)と、けっこうな値段だ。
FIA(国際自動車連盟)は、各F1チームが来季どんな予定を立てているか、近日中に把握したがっているという。新規則により、すべてにパワーユニットが行き渡るのが原則だ。
同誌はチーム代表クリスチャン・ホーナーの発言を引用。それによるとルノーとの新契約は「99パーセント」確実だ。
「ルノーはわれわれと関係を継続する。彼らのワークスチームにとってわれわれは、良い比較対象だからね」
もっとも、レッドブルに残った選択肢は限られる。今季を迎えるにあたり、メルセデスAMGもフェラーリも最新の2016年仕様を出し渋ったし、ホンダは、ロン・デニスの縛りでマクラーレンへの独占供給を保証しなければならない。
「ロシアGPからの帰りのフライトでロン(デニス)に念を押されたよ。レッドブルとトロロッソに差し出すエンジンは無いってね」と言うホーナーだった。