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フェラーリはルール変更を「過小評価」しがちだと元エンジニア

2016年05月12日(木)20:59 pm

かつてフェラーリでスポーティングディレクターを務めたルカ・バルディセッリが、フェラーリの弱点について語った。

53歳のバルディセッリは、フェラーリでミハエル・シューマッハと共に5連覇を達成し、昨年までフェラーリの若手育成プログラムを率いていた。

F1はハイブリッド・ターボエンジンに変わった2014年からメルセデスAMGの独壇場となっているが、これについて聞かれたバルディセッリは次のように分析した。イタリアのジャーナリストであるレオ・トゥリーニが自身のブログで伝えている。

「マラネロには、常に目の前のことに集中して、ルール変更の影響を過小評価する傾向がある」

「タイヤ交換が禁止された2005年を思い出してほしい。2009年もそうだ。ダブルディフューザーはルールに反していたが、われわれは完全にやられた」

「ターボが復活した2014年にも同じことが起きたように思える」

「メルセデスがここまで圧倒的に支配するとは予想されていなかった」

「数字を見れば、シューマッハ、トッド、ブラウンの時代のフェラーリを上回っている」

■ベッテルを評価するバルディセッリ

ただし、フェラーリのドライバーラインアップについてはバルディセッリも評価している。

「アロンソはコース上ではベッテルと同じように優秀だ」

「しかしアロンソには、ベッテルがコース外でしていることがすべて欠けている」

現在は、シューマッハの息子ミックやウィリアムズのテストドライバーを務めるランス・ストロールなど、F1を目指す若手ドライバーを育てているバルディセッリだが、F1の現場に未練はないと話す。

「グランプリが恋しいとは思わない」

「彼ら(ミック・シューマッハやストロール)がF1に上がっても、テレビで見るよ。もう私の人生とは縁のない世界だからね」

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