いくつかの国際的メディアが、かつて7度F1チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハの現在の容体があまりかんばしくないようだとの報道を行っている。
スペインの『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』、イタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』、そしてベルギーの『La Derniere Heure(デルニエール・ウール)』といった大手メディアが、シューマッハの治療にかかわってきた匿名医師のコメントを引用している。
オリジナルの記事は、アメリカの『newseveryday.com』が掲載したものだと伝えられているが、それによれば、2013年12月にフランスのリゾート地でスキー中に転倒し頭に大けがを負ったシューマッハだが、その事故からほぼ30か月が経過した今、今後も生命を維持していくためには“奇跡”が必要な状況となっているという。
有名なタルガ・フローリオの式典参加のために8日(日)にシチリア島を訪れていたFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』から友人でもあるシューマッハに関する質問を受けると、次のように答えた。
「ミハエルは自動車の歴史の一部だ。ほとんどのグランプリで勝利を収め、数々のタイトルを取ったのだからね」
「彼は今、さらに重要な戦いに臨んでいるが、我々は彼とご家族のために祈ることしかできない」