今季、ルノーから供給を受けたパワーユニットに“タグ・ホイヤー”のブランド名を付けて使用しているレッドブルだが、2017年のエンジンに関しては、ルノーがF1カナダGP(第7戦/6月12日決勝)に投入する改良版パワーユニットの状況を確認した上で決定したいと考えているようだ。
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以前のV8自然吸気エンジンに代わって現在のパワーユニットが導入された2014年以降、ルノーパワーユニットの非力さと信頼性不足に不満を募らせたレッドブルは、昨シーズン中にルノーとの基本契約を破棄。だが、ルノーに代わるパワーユニット確保に失敗したレッドブルは、2016年もルノーからパワーユニットの供給を受けるために1年間の契約を結んでいる。
その間、ルノーはロータスを買収し、今年からフルワークス体制でのF1参戦を再開している。そしてレッドブル首脳陣も、ルノーが並々ならぬ決意でF1への再挑戦を開始したことで、そのパワーユニットの品質も大きく改善されてきていると認めている。
こうした状況のもと、レッドブル首脳のひとりであるヘルムート・マルコは、2017年もルノーとの契約を延長するかどうかの決定に関しては、カナダGPで投入される改良版パワーユニットのパフォーマンスが確認できるまで待ちたいとの考えを表明している。
「ルノーとの今後の関係を決めるに当たって、彼らの改良度合いを見たいと思っている」
イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったマルコは、次のように付け加えた。
「だが、現時点においては非常に満足しているよ。2015年とはまったく違った状況になっている」