フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが、フェラーリが現在の苦境からばん回できるはずだと信じていると語った。
【結果】F1ロシアGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
2016年には最強メルセデスAMGにとって最大のライバルとなると考えられていたフェラーリだが、信頼性の問題やレース中の事故によってシーズン序盤で大きくつまずいてしまっている。
それだけではない。先週末に行われたF1ロシアGP予選では、ポールポジションを獲得したニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)と2番手となったセバスチャン・ベッテルの差はコンマ7秒ほどの開きがあった。ロシアではパフォーマンス改善を行ったパワーユニットを投入したフェラーリだったが、おなじく開発を進めたメルセデスAMGとの差はさらに開いてきている。
フィアット・クライスラーの最高経営責任者でもあるマルキオンネは、フィアット新型車の発表会のために訪れていたトリノで2日(月)に次のように語った。
「昨日はいやな1日になってしまった。我々は光速ほどのスピードで差を縮めなくてはならない」
「私はシューマッハ(ミハエル・シューマッハ)がいたころのフェラーリをよく見ていた。だからこれほど苦しむフェラーリを見るのは魂が痛めつけられる思いだ」
2016年シーズン開幕前には開幕戦から勝利を重ねていくことを目標として定めていたマルキオンネは、次のように付け加えた。
「だが、私はチームに最大限の信頼を置いているし、我々は成功を収めるはずだ」