ダニール・クビアト(レッドブル)は、F1ロシアGP決勝レース後にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)と電話で話したと語った。
●【結果】F1ロシアGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
2週間前、中国GPの表彰式を前に口論になった2人だが、クビアトはロシアGPではオープニングラップで一度ならず二度までも、ベッテルの後ろから追突するというクビアトにとってホラーとも言えるホームレースとなってしまった。
■ベッテル、レッドブルに抗議
クラッシュしてリタイアに追い込まれたベッテルは憤慨し放送禁止用語を連発。その後、ピットウォールにいたレッドブルのボス、クリスチャン・ホーナーに抗議をしに行った。
■ホーナー、クビアトに批判的
フェラーリのボス、マウリツィオ・アリバベーネもクビアトのドライビングは「容認できない」とし、ホーナーもダニエル・リカルドのレースも「めちゃくちゃになった」ことを認め、22歳の地元ロシア人であるクビアトに対して批判的だった。
■クビアトは・・・謝罪と言い分
地元ロシアのメディアに質問されたクビアトは「映像を観ればすべてが明らかだよ」と答えている。
クビアトは、1回目の追突について責任を取り、謝罪した。「2コーナーであんなに減速するとは思わなかった。ブレーキを踏んだけど、左のリアがロックして制御を失ってしまったんだ」
2回目の追突については、ベッテルが減速したことで当たってしまったと言う。
「(リプレイ映像で)ペレスがパンクしているのを観たんだ。彼(ベッテル)はそれを見て減速したけど、あのカーブはほぼフルスロットルだから、あのような急減速をするとは思いもしなかった」
「僕はすでに僕が話さなければならない人たちに全てを話しているよ」
「電話で誰と話をしたかって?セバスチャンに電話したよ」
「チーム内では建設的な批判をされるんだ。ポイントを持ち帰れなかったと叫んでも意味は無い。僕はもうミスを犯してしまったんだからね」
「この事故について話したいと思う人たちと話を継続していくよ。ミスをしてしまったのはわかっている。結果として、チームが必要としているポイントを獲得できなかったんだ。この教訓から学びたい。人間だから間違いも犯すよ」
憶測では、クビアトは来季フェルスタッペンにシートを奪われる危険性がある。ホームグランプリでそんな憶測を吹き飛ばしたかったはずのクビアトだったが、レースが終わった今、憶測が加速しそうだ。