NEXT...F1開催スケジュール

F1には「本物」の追い抜きが必要だとアロンソ

2016年05月01日(日)6:35 am

F1は2017年からスピードアップをねらって新しい車両規格の導入を予定しているが、これにはドライバーからも賛否両論が出ている。

●【結果】F1ロシアGP予選の順位、Q1-Q2-Q3のタイム

F1ドライバーで構成されるグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)は、F1の方向性についてドライバーの意見を書簡にまとめ、それがF1委員会の会議で検討されたようだ。

これは、GPDAの理事を務めるジェンソン・バトン(マクラーレン)が26日(木)に明らかにしたもの。「ジャン(トッド/FIA会長)からこのスポーツの方向性についてコメントするよう求められたので、僕たちは書簡を書き、それが火曜の会議で読まれた」とバトンは話している。

■ダウンフォース増加で追い抜きしにくくなる

新しい車両規格については、空力に頼ってスピードアップを図る方向性に反対しているドライバーも多い。

ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、ダウンフォースを増やせば前車のすぐ後ろを走行した際に受ける影響が大きくなり、追い抜きがしにくくなると訴えている。

「新しい予選方式のときと同じだよ。何が起きるかを知っているのはエンジニアだ。そのエンジニアが間違っていることを願うばかりだよ」

一方、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は少し違う意見だ。

「まずはルールの最終バージョンを待つ必要がある」

「でも、僕は方向性は正しいと思う。クルマはもっと速く、見た目も良くするべきだ」

■現在の追い抜きは「本物」ではないとアロンソ

現在のように性能劣化の激しいタイヤやDRSシステムで人為的に追い抜きを増やす以前のF1のほうが、素晴らしい争いが見られたとアロンソは話している。

「2005年や2006年のイモラでのレースを覚えている。僕とミハエル(シューマッハ)との戦いだ。追い抜きはレース通して2、3回しかなかったけれど、ファンは見応えのあるシーンを目撃した」

「だから僕は追い抜きにあまり注意を払いすぎないほうがいいと思う」

「今では、新品のタイヤを最適なタイミングで履けば、16番手や17番手のドライバーがメルセデスAMGを追い抜くことも可能だ。それは観客にとって理解しにくいと思う。追い抜きは、以前と違って本物でなくなってしまった」

「刺激的なショーにするには、クルマはもっと速く、音も大きくして、多くのドライバーがタイトル争いにからめるようにすべきだ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック