20歳のロシア人ドライバー、セルゲイ・シロトキンが2017年にルノーからF1デビューすることを目指していると明言した。
ルノーは26日(火)に、シロトキンとテストドライバー契約を結んだことを発表。シロトキンは早速今週末に開催されるロシアGP(5月1日決勝)の金曜フリー走行1回目に、ケビン・マグヌッセンに代わって出走することになっている。
シロトキンはロシア大統領のウラジーミル・プーチンらが支援していることでも知られるSMPレーシングに所属している。今回のルノーとシロトキンのテストドライバー契約は、ロシアでのビジネス拡大を目指すルノーがSMPレーシングとのコラボレーションを積極的に展開していこうと考えていることの表れだと受け止められている。
■ロシア以降もフリー走行を担当する可能性も
27日(水)にルノーのガレージでシート合わせを行ったシロトキンは、ロシアの『Championat(カンピオナ)』に次のように語った。
「実際のところ、このプログラムはかなり大きなものなんだ」
「プレスリリースの中には僕がソチで運転すると書かれていただけだけど、僕はシーズンを通じてテストドライバーを務めることになる」
「つまり、シミュレーター作業を始め、公式テストや非公式テストなどを担当することになる。そしてもっとフリー走行を担当する可能性もある。ソチに限られたものではないんだ」
■目指すのは2017年のF1デビュー
しかし、シロトキンは2016年に最も注力するのは参戦2年目を迎えるGP2シリーズのほうだと主張している。今年はチャンピオン候補の一角としてとらえられており、もしタイトルが取れればF1へのステップアップの望みもさらに増すことになるだろう。
『Championat(カンピオナ)』から、最終的な目標は来シーズンにルノーからF1デビューを飾ることかと質問されたシロトキンは、次のように答えた。
「100パーセントそうだよ」
「GP2でタイトル争いをすることになるドライバーすべてが似たような状況にある。(ピエール)ガスリーはレッドブルにいるし、(アレックス)リンはウィリアムズにいる。だからルノーとの協力が僕にとっては助けになるだろうね」
「それに加え、ルノーはファクトリーチームだ。現時点では、彼らも最大のパフォーマンスを発揮できていないかもしれない。だけど、その理由は誰もが分かっていることだし、近い将来にはこの状況も変わると確信しているよ」
そう語ったシロトキンは、次のように付け加えた。
「だから、もし僕が来年ルノーからF1デビューすることができれば、素晴らしいだろうね」