今週末、ロシアで母国レースを迎えるレッドブルのダニール・クビアトが、今ではセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がもっとよく自分のことを理解しているはずだと主張した。
今季のF1第3戦中国GPの決勝終了後、かつて2010年から2013年までレッドブルでF1タイトル4連覇を果たしていたベッテルが、クビアトに食ってかかった様子が映像を通じて全世界に紹介されていた。
ベッテルは、スタート直後のターン1でクビアトが自分のインサイドを厳しく突いてきたことから、それをよけようとしてチームメートのキミ・ライコネンと接触するというアクシデントを起こしていた。
■ベッテルも以前より自分をよく理解したはず
自分には非がなかったという意見を堂々と述べていたクビアトだが、ロシアGP(5月1日決勝)を控えた今週、ロシアの『Sportbox(スポートボックス)』に次のように語った。
「あるドライバーと初めて、あるいは2度目の戦いを演じると、普通、そのドライバーのことをもっとよく知り始めることになるんだ」
「ベッテルと僕も中国でお互いをもっとよく理解できたよ」
「僕たちは素晴らしいレースをしたし、僕も表彰台に上った。そして僕たちがフェラーリとも戦えるということが分かったんだ」
そのクビアトは、ソチで行われる母国レースは楽しいものになるとともに、かなり忙しくなりそうだと語っている。その理由のひとつには、昨年までは10月に行われていたレースが、今年は5月の開催となったこともあるようだ。
■雨になればレッドブルにも勝機があるとペトロフ
今年のロシアGPの日程が昨年とは大きく変わったことについて、ロシア人初のF1ドライバーとして名を残すことになったビタリー・ペトロフは次のように語った。
「ソチのレースが秋から春へと移ったことで、気候的にはもっと温暖になるからそれはいいことだ」
「もしも雨が降れば、さまざまな戦略が展開されることになるだろうし、レッドブルやクビアトにとってはドライコンディションのときよりも勝つ可能性が高くなるだろうね」とペトロフは結んでいる。