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ロズベルグ「いつか負ける日も来る」

2016年04月25日(月)20:09 pm

2016年のF1シーズンで開幕3連勝を達成し、今週末のF1ロシアGP(5月1日決勝)に臨むメルセデスAMGのニコ・ロズベルグ。昨シーズンからの連勝記録も6に伸ばしており、もしロシアでも優勝を飾れば、母国の英雄ミハエル・シューマッハと並ぶ歴代2位タイの記録を打ち立てることになる。

■こんなに楽しくレースができているのは初めて

現在、最大のライバルであるチームメートのルイス・ハミルトンに36ポイント差をつけてタイトル争いの先頭に立つロズベルグは、母国ドイツの『Welt am Sonntag(ヴェルト・アム・ゾンターク)』紙に次のように語った。

「僕は、あらゆる瞬間に身を委ね、それを楽しもうとしているだけさ」

「僕は自分のキャリアにおいてこれほど楽しくレースができたことなどなかったよ」

ロズベルグの父であるケケも1982年にF1王者となった元F1ドライバーだ。そのケケも、30歳となった息子が今年は素晴らしい走りを見せていると考えている。

かつてウィリアムズやマクラーレンなどで9シーズンをF1ドライバーとして過ごした67歳のケケは、『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。

「ニコにとっては本当にスムーズに事が運んでいるね」

「彼は過去6か月間だけで私のF1キャリア通算勝利数を上回る優勝を達成してしまったよ」

■いつかは連勝も止まる

だが、こうした状況がいつまでも続くわけではないことはロズベルグ本人もよく分かっている。ロズベルグは、いつかは連勝にストップがかかる日がやってくるのは確かだと次のように語った。

「こういう言い方をしておこう。もちろん、僕は連勝が続くことを期待している。だけど、それが止まる日が来るということも分かっている。永遠に続くものなど何もないからね」

「大切なのは、僕が幸せだということだ。クルマは素晴らしいし、家に帰れば素晴らしい妻と健康な子供がいる。そういうことに対して大きな感謝の気持ちを抱いているよ」

■現在のF1運営体制には不満も

そう語ったロズベルグだが、現在のF1の状況に関しては、大満足と言うわけにはいかないと次のように語った。

「現在のシステムでのやり方を続けていくわけにはいかないよ」

ロズベルグもF1ドライバーによる任意団体であるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の一員として現行のF1運営体制に苦言を呈している。

F1最高責任者であるバーニー・エクレストンは、公開状を出してF1運営体制を批判したGPDAに対し、おしゃべりなF1ドライバーの集まりだと反撃したことも知られている。

これに対し、ロズベルグは次のように続けた。

「もし僕たちがおしゃべりだと言われるのであれば、それは、少なくとも誰かが聞いているってことだよね」

「もちろん、これはほめ言葉なんかじゃない。だけど、以前は僕たちの意見が求められたことすらなかったんだ」とロズベルグは付け加えた。

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