フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が、現在のルールでは、F1タイトルを狙うチャンスがあるのは自動車メーカー系チームだけだと主張した。
2014年シーズン限りでそれまで5年間在籍していたフェラーリを離れ、マクラーレン・ホンダという新しいプロジェクトに飛び込んだアロンソ。だが、その後フェラーリは復調の兆しを見せ、最強メルセデスAMGに対抗できる唯一のチームだと見なされている。
■フェラーリが本当に強くなったとは思えない
フェラーリを離脱したことについてどう考えているか母国スペインの『AS』から質問されたアロンソは、次のように答えた。
「2014年には、今の彼ら(フェラーリ)のように表彰台争いをすることはできなかった。だけど、僕はフェラーリで5年を過ごし、選手権をリードしながら最終レースを迎えたことも何度かあった。だから、本当に改善できているとは思えないんだ」
「彼らは今調子がいいし、タイトル争い候補にも数えられている。それは素晴らしいことだ。だけど、僕がいたころはそうではなかった。最後のレースまで選手権をリードしていたというだけだ」
■F1タイトルを狙えるのは4チームだけ
自分の後任として入れ替わりにレッドブルからフェラーリに移籍したセバスチャン・ベッテルについてどう思うかと尋ねられたアロンソは、悪感情は抱いていないし、2人とも今後タイトルを狙うことができる場所にいると次のように続けた。
「彼はいい場所にいるよ。若くてやる気にも満ちている。そしてクルマも最高に近いレベルだ」
「今の新しいF1の傾向からすれば、タイトルを取ることができるのはメルセデスAMG、フェラーリ、ルノー、そしてホンダだと思う。プライベートチームには無理だ」
そう語ったアロンソは、次のように締めくくっている。
「これほどエンジンが重要となるルールにおいて勝利できるのはメーカー系チームだけだよ。だから、ルノーとマクラーレン・ホンダが十分に改善できれば、彼らにもタイトルを取るチャンスがでてくるはずだ。プライベートチームはかやの外だからね」